連載11 イスラエルの第2波は日本の先行事例か:モンテカルロシミュレーション

2020年07月23日 06:01

Sternfeld/flickr

前回の短期予報から2週間ですが、予報はほぼ当たっていました。そこで「第2波の正体は何か」という原稿を書き始めていたのですが、日本以外で第2波が見られるイスラエルのデータをプロットしてみて驚くべきものを見つけました。今日はその速報です。

図1は、日本の7月21日までの日本の新規陽性者(青線)です。同じ図に前回の予測値(紫線が従来種の寄与、これに前回導入した弱毒種の寄与を合わせたものが全体の黒線です)を示します。

これにイスラエルのデータ(赤線)を重ねます(図2)。イスラエルのデータを、第1波の始めを10日遅らせ、第1波と第2波の谷で13日シフトさせて時間変動を合わせていますが、絶対値はそのままです。ほぼ完璧に日本のデータと重なります。

図3は、図1の対数表示です。前回、6月9日から導入した「弱毒種」は感染力が2倍、死亡率は20分の1と仮定したものです。

この図に、イスラエルのデータ(赤線)を重ねます(図4)。日にちのシフトは図2と同じです。第1波のイスラエルの死亡者数が日本の死亡者数と比較して低めですが、他はよく一致しています。前回の予測値、「弱毒種」による陽性者の指数関数的な上昇、また、それに伴う死亡者の上昇の予測は、イスラエルのデータを良く再現しています。

イスラエルのデータは、Wikipediaから取っています。イスラエルのコロナのこれまでの対策等の状況、またこのデータの内容について詳細は調べていません。

しかしながら、日本の第1波と第2波の新規患者数の振舞いがこれほど一致しているので、日本の先行事例として比較検討の良い材料になるかと思い、結果だけ速報します。

この様子ですと、日本の陽性者数ももう少し上昇しそうですが、イスラエルの現在の新規陽性者数はピークアウトをしているようにも見えます。日本から23日の先行事例となるので、今後の動向を注目したいと思います。

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仁井田 浩二
一般財団高度情報科学技術研究機構 理学博士

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