「電波オークション」ノーベル経済学賞でも日本の民放はコッソリ…

2020年10月13日 06:01

今年のノーベル経済学賞が米スタンフォード大学の2教授に授与されることが12日発表されたが、2人が理論を構築し、主要実績の一つにも挙げられた「電波オークション」を長らくタブー扱いしてきた日本のテレビ局がどう報じるか、ネットの注目を集めた。

スウェーデン王立科学アカデミー公式YouTubeより

スウェーデン王立科学アカデミーは表彰理由について

This year’s Laureates, Paul Milgrom and Robert Wilson have studied how auctions work. They have also used their insights to design new auction formats for goods and services that are difficult to sell in a traditional way, such as radio frequencies.Their discoveries have benefitted sellers, buyersand taxpayers around the world.

(栄誉ある今年の受賞者、ポール・ミルグロム氏とロバート・ウィルソン氏は、(電波の)高周波のように伝統的な方法では売ることが難しかったモノやサービスのオークションの新しい形式を考案し、売り手、買い手、納税者に恩恵を与えた。)

と発表(ニュースリリース)。NHKニュースはこれを受け、12日夜に「ノーベル経済学賞に米大学の2人 「電波オークション」で貢献」と報道し、

電波の周波数は地域や帯域によってさまざまで、事業者ごとに必要な種類や数も異なりますが、多くの周波数と買い手から、オークションによって、最適な組み合わせを導き出せるようになったということです。電波オークションは手続きの透明性や効率性を高めるとして、現在までに世界各国で実施されているほか、日本でも一時、検討されるなど、大きな影響を与えました。

などと電波オークションをそもそも知らない視聴者にも解説的な内容を補足して伝えた。

一方、電波オークション導入に長らく反対してきた民放各局はどう伝えたか。主な局のネットニュースの見出しを確認すると、

といった具合で、いずれも「電波」の二文字は入っていなかった。

このうち、NNNとTBS、FNNは、本文の記事の中で電波について言及はわずかにあったものの、NHKの記事に比べてボリュームの差は歴然としている。テレ朝、テレ東に至っては電波の文字は当該ページの中には書いていなかった。

日本の電波制度は、5G時代の需要急増を踏まえ、これまでにない一大変革の必要性を迫られているが、日本のテレビ局で公然と議論される日は来るのだろうか。

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