2chは便所の落書き -西 和彦

2009年10月20日 12:00

2チャンネルと私

最近は何も書かれていない。上場IT企業の社長から、一介の大学教員になった私には2ch的に羨ましいところや、たたくべきモノはないようだ。なんだか寂しい・・・。


2chの関係者には、そのひとが意識しているいないに拘わらず、社会的な立場のある人物やそれに準ずる人物や商品を煽り、落としめることがその役目だと考えているようである。

私の2chのスレッドを最初に立ち上げた人物は、アスキーの元社員であった。その彼はかつて私にわざわざ謝りに来て、「西さんをからかったら、おもしろいだろうと思って書き込みを始めました・・・こんな大事になるとは予想もしなかった」といって謝った。

2chの彼らは私の怒った反応を「祭り」という言葉で捉えた。いわゆる「祭りだ!わっしょい、わっしょい」である。とにかく喧嘩があればアクセスが集中するのでよろしいと言うわけである。これは、インターネットが有線電話によるダイヤルアクセスであった頃、2chは電話会社からキックバックを貰っていたと言うことが関係者の間で囁かれていた。アクセスされれば、されるほど、収入が増加したことから、祭りは始まっているようだ。

2chに反論して書き込みを続けた最初の一ヶ月で、私は体が変になった。専門家に相談すると、目の前30cmのディスプレイに怒りを集中させると、ストレスホルモンが出過ぎて体に変調をきたすということであった。それを中和するために船にのることを始めた。遠くを何時間も見て船を操縦することで精神的にリラックスするというのである。2chの書き込みを休んでからもしばらくは体調はよくなかった。

2チャンネルの本質

噂の味は「蜜の味」というユーザー心理がある。これが2chが成り立っている一番大きな理由ではないだろうか。トイレに時々10円玉が落ちている。汚くて拾えない。病気でも伝染するかもしれない。でも10円!
子供の時のそんな経験。2chにはときどきそういう値打ちのある情報が書き込まれていることがある。人が触れられたくない真実や噂の情報を書き込むのに最も手軽な掲示板である。

煽り屋の存在をほとんどの人は知らない。ナンセンスな書き込み
2chのイメージ作りに役立っている。煽ることによって、さらに事実を書かせようとする心理作戦である。何も知らないときに、本気で腹を立てていたが、最近は煽りのお手並み拝見が楽しい。そう思うと腹も立たない。

「ひろゆき」とは何者かということを知る人は少ない。煽り屋と削除依頼拒否曝し屋の元締めである。人の削除依頼を、さらに曝すことができる精神状態とは、おそらく何も失う者のない立場の人ではないかと考えられる。彼の命を狙っている人がいるみたいなので、たいへんだろうなあと余分な同情したりして・・・

2chを守っているのは、警察権力であると思っている。本当にヤバいことを書けば逮捕されている。たとえば、殺人の予告、脅迫、不敬な発言、風説の流布、など・・・。説的に言うと、それ以外は許されているのだ。当局が意識してなくとも、「2chのようなブラックサイトとサイバー警察との関係」は、「暴力団と警察との関係」に似たものにこれからなってゆくのではないだろうか。警察当局の法解釈と実行が2chのこれからのネックになるだろう。

2ch関連の裁判は判決が出ても効き目なしであるのが現状である。2chの管理者ひろゆきは判決を無視している。2chの設備は海外に移設済みであると言われてから久しい。この判決無視を続けると、ひろゆきも、海外に逃亡せざるをえないのでは?結局の所、2chは日本の法体系を避ける、いわるるアウトロー的な存在になるという選択しかないのではないだろうか。インターネットは世界的に広がっているので、世界的に主権国家に共通して通用する新たな法律の枠組みの整備とその実行システムとしての警察の国際連携によるサイバー対策の強化が必要である。

2チャンネルと1チャンネル

なぜ1chに関わったのかというと、1.匿名は容認しても、内容が2ch的ではないWEBが創りたかったということと、2.マイクロペイメントでコンテンツを売るという実験がしたかったとのである。

誰がそれを始めたのかというと、西とバリューエクスチェンジの清水氏、最初のホスティングはイーストアにお願いした。ソフトは2chサーバーを作ったあめぞう氏にお願いした。1chはバリューエキスチェンジのビジネスとして展開をしていたが、トラフックも伸びず、収入も上がらず、停止に至った。とても残念だ・・・。

2chのビジネスモデルとは、エロ広告というグレイなサービス業への広告の販売。貸しサーバーというサーバースペースとネット接続の販売。電子マネーによるコンテンツの販売である。1chが目指したものが、全て実現している。ただし、内容は2chであるが・・・

完成されたビジネスモデルがあるので、2chは今後とも継続してゆくであろう。

2chとWIKIPEDIAとの比較

2ch

管理者は何も書かない、煽るだけ

管理者はテーマの設定と書き込み者の煽り、活性化を行う

日本ローカルな活動

WIKIPEDIA

複数の成りすまし管理者が内容に編集介入

百科事典というふれこみにもかかわらず独断偏見無責任体制

国際的なふりをした日本ローカル編集集団

まとめ

WIKIPEDIAは「googleとWEBモデル」のミニチュア版であるので永久にマイナーな存在をつづけるであろう。WIKIPEDIA2009とかいうシンポジウムが東京大学工学部の施設で開かれるそうであるが、ボランティアは東大関係者なのであろうか。学生であれ、こういう大学人たちがWIKIPEDIAを運営すると今より少しはましになるかもしれない。しかし、問題のある管理人を排除する自浄作用は内部から始まるかどうかは疑問である。日本の運営が法人格を持つようになると、裁判が多発するのは必定であろう。その費用はWIKIPEDIAへの寄付で賄おうというのであろうか。

2chは「ブラックメディア」として、拡大を続けるだろう。しかし、ユーザーの怒りと憎しみがある程度蓄積されたときに、カタストロフィー的な爆発が起こる可能性がある。マスコミでも今まで問題になってきた世界の人々のことに触れた瞬間に、このことは始まるであろう。警察の暴力団一斉検挙のように、ブラック勢力による2ch一斉攻撃を予測するのは私一人ではない。2chの様なWEB上のブラックメディア対策についても、憲法による言論の自由という枠の中で、その問題部分を制限する法体系の検討と再編が必要になってくるのではないか。

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