11月8日、大阪市長選挙が告示されました。自民党推薦で無所属の前大阪市議・柳本顕候補の第一声を全文書き起こしによりお伝えします。
大阪市北区の選挙事務所近くで9時からスタートした柳本候補の第一声
大阪市は決して一人の独裁者で作られたのではない
皆さま、おはようございます。
早朝からこの日のために、多くの皆さま方にお集まりをいただきましたことに、心から感謝でございます。
いよいよ始まりました、この大阪市長選挙、柳本顕の運気が回って参りました。わたくし柳本顕は雨男でございます。皆さま方には大変雨の中、恐縮でございますが、こうしてお集まりいただいた中で柳本顕頑張れと、大きな大きな声を賜り、この雨を晴らす、そしてこの大阪の曇ったどんよりした空気を晴らすために、柳本顕は栗原貴子さん共々に、全力で戦い抜いて参ります。どうか温かいご支援をよろしくお願いを申し上げます。
わたくしは、今回の戦いにあたり改めて、大阪市が多くの皆さま方のお支えの中で、大きく大きく発展してきたということを学ばせていただきました。大阪市は決して一人の独裁者で作られたのではないのです。民の街であり、市民の街であり、市民の皆さま方お一人お一人が輝いてこそ、この大阪市全体が輝くのです。
未来志向の創造的な改革をここ大阪で実現していきたい
そして、大阪市だけが輝いても、大阪市周辺の発展はありません。また、大阪市の周辺が発展してこそ、大阪市の発展があるのです。そんな中で、わたしは改めて、つながる大阪、未来を築くということで、未来志向の創造的な改革をここ大阪で実現していきたいというふうに思っております。
2つあります。まずもっては、都市間連携です。大阪府と大阪市の、協調連携は確かに重要ではありますが、大阪府内でも43市町村があるんです。府と市だけが仲良くすればそれでいいという話しではありません。大阪市はしっかりと周辺市とも協力をしながら、そのことによって、これまで積み重ねてきた市政改革の効果を、さらに周辺自治体へと効果を及ぼすような形で連携協調を図っていく必要があるというふうに思うんです。
あわせて、大阪府域を超えて、神戸市や京都市や、あるいは堺市といった連携を通じた政令市のメガロポリスを都市圏として、東京の首都圏に対する大きな関西圏域の中心となって、その役割を果たしていかなければならないと考えております。つながる大阪、それはまさに、大阪市が都市間の連携、手を携えて、関西の中での力を発揮していこう、そういう動きこそがこれからの少子高齢社会、また人口減少の時代にあって求められていると考えます。
そしてもう1つの連携なるもの、つながる大阪は、大阪地域内における都市内分権です。270万人口に対し、1人の首長ではなかなか目が行き届かない、そんな話がありますが、公募校長や公募区長で本当にこの大阪は良くなったでしょうか。
大阪市から多くの企業が出て行き、そして人材も流出してしまっている、そういった状況の中にあって大阪市がしっかりと企業を育て、そして人材を育成していくような方向性を示さなければ、大阪はますます疲弊してしまいかねません。
そういった状況に際し、大阪市民を一人にさせへんで、一人にさせへん、出産から子育て育児、さらには教育。就労や雇用、医療や介護福祉、そういった部門において、人に優しい、つながりがある大阪市を作ってこそ、市民の皆さん一人一人が主役の大阪市政となるのではないでしょうか。
対立から協調へ、破壊的な改革から創造的な改革へ
独裁者にこの大阪を任せるわけにはいきません。ましてや、その独裁者の傀儡などにこの大阪を任せる訳にはいかないのです。だからこそ、皆さま方には、大阪市を誰よりも愛し、そして大阪市で生まれ育った唯一の候補者であり、また大阪市政を通じて、市民の皆さま方ともつながりを持ちながら、そのつながりがあるからこそ、大阪市が発展繁栄したんだということを誰よりも知っている、柳本顕をこれからの大阪市の新たなリーダーとして選んでいただきたいんです。
どうか、皆さま方の力で、対立から協調へ破壊的な改革から創造的な改革へ、取り戻していくんです。過去に戻すんではありません。正常に戻すんです。そして、その創造的改革はオール大阪で市民の皆さま方一人一人と力をあわせて対話を持って協調を持って進めて行く柳本顕でございます。栗原貴子さん共々に、力をあわせて頑張ります。どうか皆さま方の力を貸してください。柳本顕、11月22日に向けて、命をかけて戦い抜いて参ります。皆さま方の温かいご支援、ご協力を重ねてお願いをし、柳本顕、告示日初日の訴え、ご挨拶と代えさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。よろしくお願いします。お願いします。
編集部より:この記事は、選挙ドットコム 2015年11月8日の記事『「独裁者の傀儡などにこの大阪を任せる訳にはいかない」柳本顕大阪市長候補 第一声全文書き起こし』を転載させていただきました(見出しはアゴラ編集部で改稿)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は選挙ドットコムをご覧ください。