まあ、ここまでやればそれなりの結果は出せるでしょうね。しかし、驚いたなあ
自民党の選挙の実相の一端が端無くも現れたということだろう。これは敗れた陣営の人たちが怨嗟の声を上げるのは当然である。選挙の現場がどうなっていたのか知りたいところだ。
金を掛けた方がいい選挙が出来る、ということはある程度分かっていたが、しかし参議院選挙で短期間にここまで金を掛けていたのには正直驚いた。これでは、資力の乏しい人は、どんなに立派な人でも選挙に出るのを躊躇するようになるのは当然だろう。
それにしても、どういう金の使い方をしたのか知りたいところである。
県会議員としてそれなりの実績と知名度があり、しかも連れ合いが安倍総理の側近だということは地元では知れ渡っていたはずだから、候補者本人は極めて有力な候補者だったはずなのに、それでもこれほどの選挙資金を投入しなければならなかった選挙とは一体どういうものだったろうか。
これが自民党の選挙だ、などと思いたくない。
私が知っている人たちは、大体慎ましく選挙をやっている。
まあ、それが地元でなかなか人気が上がらないと言われている原因の一つではあるが…。
期待される岸田さんの次の一手
ようやく岸田派の戦闘態勢が整ったようである。
岸田さんの次の一手を期待している。
岸田さんは、まず自民党をどう変えるか語るべきだろう。
自民党の自浄力の低下が甚だしい。
様々な不祥事が明るみに出て来ているのに、若い方々から声が上がらない。
官邸や執行部の出方を窺っているのか知らないが、皆さん、殆ど何も言わない。
このままでは羊の群れになってしまう。
いいことはいい、悪いことは悪い、と言えるようにならなければならない。
結構いい資質の人が揃っているのだから、本音をもっと外に出してもらいたいものだ。
特定の参議院議員の候補者の陣営に1億5000万円?
そんな馬鹿な、と思った人が自民党の中にもいたはずだ。
これを単なる依怙贔屓だ、などと見ない方がいい。
本来公平であるべき候補者の支援を一部の人が恣意的にやっている、ということだろう。
これも私物化の一つ。
岸田さんには、こういう自民党を侵食し始めている私物化文化を糾す責務があるはずだ。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年1月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。