今週の日本経済新聞にミュージシャンのYOSHIKIさんが造ったワインの広告が出ていました。
といっても、本人がワイン畑でぶどうを栽培したり、ワインを仕込んだりしているわけではなく、ワイン造りの専門家とコラボレーションして、プロデューサーとしての役割を果たしているのだと思います。
しかし、単に広告塔としてワインの販売促進をしているのではなく、本当にワイン好きで趣味が高じて、自分でも始めてしまった。そんな印象を持ちました。
そこで、知り合いのカリフォルニアワインの輸入をしている方にお願いして、手に入る4種類を取り寄せてみました(写真)。
スタンダードなシャルドネとカベルネソービニオンは、5,000円以下で購入でき、比較的手軽ですが、オークヴィルは40,000円以上する高級品です。こちらは、あのモンダヴィ家の4代目のロブ・モンダヴィ氏と作り上げたワインということです。
同じ価格帯のカリフォルニアワインと言えば、有名なオーパスワンがあります。さらに、高価格のハーラン、スクリーミングイーグルといった著名なワインと比べて、味わいはどうなのかが、とても気になります。
ワインは、極めて主観性の強い嗜好品です。
しかも、私は自分の味覚のセンスが無いせいか、多くのワイン好きな友人と一緒にワインを飲んでも、好みが合わないことが多いのです。
有名で高額なワインを飲んでも、価値を感じないことが多く困っています。これは、常に価値と価格の相対評価で物事を考える「投資家の習性」が問題なのだと思います。
また、好みが偏っているので、ぶどうの品種を当てたりすることもできません。でも、ワインエキスパートのような資格を取るつもりもなく、ソムリエならぬ「飲むリエ」というただのワイン好きとして好みのワインを自由に楽しむだけなら、それで良いのです。
ブランドや価格に左右されない、ワインの評価を知る方法として、ブラインドテイスティングと呼ばれるラベルを見せないでいくつかのワインを試飲する方法があります。
同じヴィンテージの同じ品種の有名ワインとブラインドで比較試飲したら、有名ミュージシャンのコラボワインをどう感じるのか?
カリフォルニアワイン好きな友人たちと、そんな風に一緒に飲んでみたいと思います。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年12月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。