値上げ相次ぐ4月に年金受給額が0.4%減額で年金制度は持続可能か?

年金支給額は4月、5月分として6月に支給される分から0.4%減額されます。物価も上がって年金受給者には大問題ですが、現役世代の給与が下がっています。このため公的年金の受給者に一律5000円を支給しようとしましたが、批判が相次ぎました。現役世代からすると選挙対策でしかないように映りました。

4月から年金受給額が0.4%減額 値上げ相次ぐのになぜ?:朝日新聞デジタル
 公的年金の受給者に一律5千円程度を支給する案に批判が相次ぎ、与党は一転取り下げを検討しています。4月から年金の支給額が0・4%減額されるため、その穴埋めなどを目的としていました。この春は食品、電気料…

公的年金の支給額は物価と賃金の動きを勘案して毎年改定されます。現役世代の賃金が下がっていけば、それに連動して年金支給額が減ってしまうのは当然の理です。そして、現役世代はこれ以外にも搾り取られています。

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物価が高騰した影響をいちばん受けるのは年金受給者です。公的年金だけではまかなえません。今さら投資をしても遅いので、働ける人は働きに出る必要に迫られます。

物価の高騰が始まったときに、賃金が下がって年金を減らすというのはなんとも因果なタイミングです。

65歳の公的年金の受給開始年齢は、今年度から75歳まで繰り下げが可能になります。繰り下げれば月額は増える60歳や65歳で年金受給するより、75歳から受給したほうが遥かに多いそうです。(何歳まで生きるかによりますが)

高額な報酬がしばしば批判されていますが、政治家は政治家でたいへんそうです。

「賦課方式」なので、今回の年金受給者の批判は妥当ではないという指摘もありますが、そんな理屈も減らされる方の感情には適いません。けれども、「賦課方式」ゆえに世代間格差はすさまじいことになってしまっています。

成人年齢引き下げでも、年金保険料の納付義務は(現時点では)20歳のままですが、陰謀論まで飛び出してしまっています。

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最初にボタンを掛け違えたことで、年金の誤解と恨みは世代を分断しています。