au大規模通信障害は日本の現場力衰退の予兆か

KDDIの通話やデータ通信で2日午前1時35分ごろ、大規模な通信障害が発生しました。

音声通話のサービスを提供するための設備の故障をきっかけに回線へのアクセスが集中したことが原因とされています。その後、通信量を制御する対策を講じたため、通話とデータ通信がひじょうに繋がりにくくなりました。障害は1日以上続き、現在も地域によっては回線に制限が出ています。

KDDI通信障害、復旧に遅れ 物流・ATMなど影響 - 日本経済新聞
KDDIの携帯電話サービスやインターネット通信で2日、全国規模の通信障害が発生した。障害発生から30時間以上たった3日午前10時時点で復旧していない異例の事態となっている。3日午前1時時点で、西日本は午前7時15分、東日本は午前9時半を目標に復旧活動に取り組むとしていたが予定より遅れている。午前10時時点で西日本は11...

auは、サブブランドの「UQモバイル」や「povo(ポヴォ)」を加えると、その契約者数は6200万件以上にも上ります。その影響は甚大です。

Eduard Muzhevskyi/iStock

今のところ原因は「VoLTE交換機でトラヒックの輻輳(ふくそう)」と言われています。

店頭には顧客が詰めかけました。店頭に文句を言っても、あまり有意義な行動ではありませんが。

ままならぬ復旧にKDDIのエンジニアたちは神頼みをしているという風説が多く流布されていました。

営業マンの知識は以前からかなり危ういものがあったようです。

KDDIの社員の携帯が全部auだったので、連絡ごとれず復旧が遅れたのではという見方も。

それに対し、「中の人」と思われる人が「そういうわけもない」と回答しています。でも、割合的には多そうですよね。

総務省にもどうしようもありませんでした。

憂いに対する備えはなかったようです。このコストを価格に転嫁できるでしょうか。

電子チケットの盲点も発見されました。様々なイベントで臨機応変な対応が。イベントだけでなく、ATMや宅配など広い範囲に影響が及びました。

因果応報という声も。

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復旧にこれだけ時間がかかったのは、経営からの現場丸投げが続いた結果によるヒューマンリソースの枯渇ではなければよいのですが。