時給「無限大∞」は実現可能か?

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仕事や資産運用から得られる収益は、「社会からの感謝の印」と考えています。

例外はあると思いますが、少なくとも私がやっている仕事に関しては、収益が上がらない仕事は社会から感謝されない存在しなくても良い仕事だと考えます。

また、売り上げのような規模を競うのではなく、収益率や時給といった効率性を追求することを第一に考えます。

わかりやすく言えば、売り上げ1億円で利益100万円よりも、売り上げ1000万円で利益900万円を目指すべきということです。

ここ数年、私の収益の中心は仕事ではなく、国内外の不動産からの収入になりました。収入に占める資産運用の割合が高まるにつれて、自分でやる仕事の量を無理せず減らしていきました。

収益性の低い書籍の執筆などは、自分が書きたいことが無ければ、無理に書こうとは思わなくなりました。セミナーもやりたいと思う仕事以外は無理せず、お断りしています。

仕事とは異なり、不動産投資は、都心の物件であれば、物件の購入が終われば、保有期間中にはあまり手間はかかりません。

管理は管理会社に任せれば、オーナーは退去時の家賃設定や、内装の見積もり、設備の交換くらいしかやることはありません。

金融資産の運用は、インデックスファンドをマネックス証券で自動積立しています。

こうなると、本業の仕事が減れば減るほど、労働時間が減少します。それによって効率性は高まり、時給が高くなっていきます。

本業の仕事をやめてしまい、投資も手がかからないように更に仕組み化すれば、労働時間はドンドンとゼロに近づいていきます。

労働時間ゼロなら、時給は無限大になります。

そんな方向性を明確にするために、お金のためではなくやりがいのためにやるライフワークだけを残し、後は仕事による労働時間をできるだけ減らす。効率性を追求するのであれば、投資に専念するのがベストな選択です。

そして、日本にいなくても、世界のどこで旅をしていても、安定した収入が入ってくる体制を作る。これを更に極めるのが来年の目標の1つです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年11月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。