前半戦の統一地方選挙の結果は必然であった
実は去年にも分析を書いています。
このままの路線では7年後に立憲と共産が終わる。そのとき何が起きるか。
7年後としていたのですが1年早まったようですね。
今週末に後半戦の投票がありますが前半戦は
維新⇒激増 124(+67)
立憲民主⇒減少 185(-15)
国民民主⇒微減 31(-3)
公明⇒微増 169(+8)
自民⇒母数が大きいので微減・自民1153(-98)
共産⇒激減 75(-24)
社民 → 壊滅 3(-12)
参政 → 誤差 w
れいわ → 国民全員が無視 0 全候補が最下位
という結果でした。↑のブログでも書きましたが、維新が伸びて共産、社民が壊滅というあたり、去年の私の予想通り。だいたいメディアのこうした記事は書く人に支持政党があるのでバイアスが掛かりますがわたし全くありません。政党より人に投票するタイプですので冷静にデータのみを見ます。
世代別の投票率のピークは平成26〜29年、つまり6年くらい前は70歳前後。つまり
現在74〜76歳歳の団塊の世代が投票率が一番高い
ここたった20年で実は寿命は男性11歳、女性は6歳も伸びたわけですが、それでも2021年を見ますと
団塊の世代の絶対人数が突出して減ったのが分かりますよね。もともとそれだけたくさんいたということです。投票率がもっとも高い層がこれだけ減ったのだから、かなり影響が出たはず。さらにはコロナで2021〜2022人の超過死亡が15万人でほとんどが高齢者です。
もともと↑のグラフを見ると80歳を超えるとドカンと投票率が下がる。もともと「75歳以上人口」は1,849万人(男性729万人、女性1,120万人)で、総人口に占める割合は14.7%ですので10万人というのはそれほど大きくないように見えますが、実は80歳を超えるとこのように投票する人がごっそり減りますので、団塊の世代が減り始めて前倒しに政界の勢力図が変わってきたと見ます。
自民党も高齢者支持層を失いつつある
2022年参院選の中日新聞調査
自民は年代でそれほど変わらないように見えます。しかしこれは「投票した人」なので、ほとんど投票しない若い世代と、ほとんど投票する高齢者世代では意味が違うのですがそれでも
・公明と左政党は高齢者シフト
・国民は若い世代
・維新は40〜50代の現役
というのが明確に分かります。
2021の衆院選でTBSがデータ化したのが一番分かりやすく
自民は明確に若い層と高齢者。この高齢者層が減り始めた。
左翼系3党は完全に高齢者
で、高齢者の数が減りだした今、共産と社民は相当に打撃を受け始めた。まだ立憲は60代があるのですが共産党はもっと上だから崩壊が始まったのではないか。
統一地方選後半戦を直前に占う
維新は関西だから勝ったのか・・・?
実は東京は共産の鉄板の地盤なんですが・・・・
↓ さっきと違って横軸は地域です。
実は維新も東京はぴょこんと飛び出ていて、都会の現役に支持層が厚いということがわかる。ヨッピーも書いてましたけど維新が関西で強いのは、しっかりと結果を出したから。となると東京の現役も相当数流れるのではないか。そしてガチガチの組織票を固める左翼政党は高齢者の投票離脱があるのではないかと予想します。
維新の会はなぜ大阪(関西)で強いのか ヨッピー
文章上手いわ・・・・
維新が大阪で勝ったのは結果を示したから。それを現役40〜50代はよく知っている。都民ファーストは全く結果を出していないから今回もさらに惨敗して維新、または東京自民に取って代わられるのではないか。というのがわたくしの予想です。いや、誰でも同じ事を考えてるとは思うんですけどね。
昨年、維新の音喜多君、立憲の中谷議員、自民の藤末議員(惜しくも昨年下野)と書いた本。尾崎行雄記念財団のブックオブザイヤーで国政部門で大賞頂きました。
↓動画でも公開してますのでテキストより動画がいい方はこちら
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2023年4月20日の記事より転載させていただきました。