もう15年以上前になりますが、東京の丸の内界隈に勤務する会社員を対象にした丸の内朝大学という社会人向け講座が始まりました。
私はそこで、マネーコミュニケーションクラス(通称マネークラス)を担当し、約10年間で1000人以上の受講生にお金との付き合い方を教えてきました(写真は2015年の秋学期)。
このクラスでは、フィールドワークと呼ばれる1泊2日の「大人の修学旅行」も開催しました。
東日本大震災が起きてからは、東北復興支援の目的もあり、年に3回東北の事業者を訪問して、経営者の方からお話を聞くようになったのです。
フィールドワークでは、こちらが支援つもりで出かけたのに、むしろ東京から行った我々が励まされ勇気をもらえ、たくさんの笑いや涙の感動体験がありました。
フィールドワークに参加することで、単にお金を増やすだけではなく、自分のお金をどうやって社会のために活用できるのか。そんなお金の可能性をリアルに学べたと思います。
リモートワークの普及とともに朝活という概念も消え、丸の内朝大学も終わってしまいましたが、受講生とのつながりはずっと続いています。
受講生の中には、私が現在主宰している投資家コミュニティ資産設計実践会に参加している人もいます。
マネークラスを受講したことによって、人生が変わった人はたくさんいます。
金融資産の活用方法に目覚めて資産を増やした人、不動産投資を始めて不労所得を得られるようになった人、ライフスタイルを変えるきっかけになり転職や起業をした人など様々です。
今年の9月には、懐かしい歴代の受講生たちから有志を集い東北を再び訪問し東北の今を一緒に感じるOB・OG向けのフィールドワーク企画を立てています(過去の受講生の方には事務局から詳細と申し込み方法を記載したメールが送られます)。
当時40代だった私も今や60代。受講生も東北の事業者も年齢を重ねています。
年月を経て久しぶりにお会いする人もいるでしょう。秋の久しぶりの再会に、今からワクワクしています。
丸の内朝大学の授業はなくなっても、丸の内朝大学マネークラスはこれからもずっと終わりません。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年7月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。