障害者施設大量殺人事件について。ただし、事件の詳細を前提にしていないので、とりあえず考えたことをまとめてみた。
どうしてこういう事件が起きたかというと、このような事件を起こそうという人間は必ずいるし、それをゼロにすることも不可能である。それを減らすのは社会全体の風潮をやさしいものにする一般的な対策しかない。
ただ、最近、世界的に大量殺戮が多いのは、それが盛んに報道されたりネットで流されるので模倣犯が多くなっているからで、模倣犯を招くような犯罪とか自暴自棄の自殺とかの報道などに規制をするべきだ。もちろん、報道の自由との兼ね合いの問題だ。
それでは、そういう不届きな人間が犯行に及んだとして、最小限の人的被害に留めるにはどうしたら良いか。それは、物理的に抵抗するしかない。まず、命がけで抵抗する人間がいないとどうしようもない。襲われた側、職員、第三者、警察その他はそういうときにどうすべきなのだろうか。
なかには憲法第9条がある限り命がけの抵抗は警官や自衛隊員しか無理だという議論をする人がいるだろう。もちろん、第9条のせいばかりにするのは短絡だし賛成でないが、まったく関係ないかといわれればある程度は関係する。
正義や社会を守るために命がけで抵抗するのは、どこまで美徳なのか義務なのか。難しい問題だ。
次に、道具と技術の問題がある。アメリカの銃規制反対派は国民の多くが銃をもっておれば大量殺人は起きないというが、一面の真実がある。
銃でなくとも、棍棒とかその他の制御用の道具があり、それを使いこなせる人が多ければ、犯人は取り押さえやすい。さらに、今回は違うが銃や爆弾で武装した相手に対応するためには、警察に本格的な銃撃戦を戦える部隊をかなり大量に置くべきだというのは、私が常々、主張しているところだ。