パリ国立オペラ座バレエ「ロメオとジュリエット」二回目 クララ&アントワーヌ

パリ国立オペラ座バレエ、「ロメオとジュリエット」、4月の圧巻セウン&ポールに続き、今夜は、クララ・ムーセーニュ&アントワーヌ・キルシャー。プルミエール&プルミエコンビ。ともに初役。

クララのジュリエットデビュー♪ 5年前、多分初めてクララの舞台を見たのがこの作品。ジュリエットの分身やってたっけ。懐かしい。

最近、腕の美しさに磨きがかかってるクララ。ジュリエットは、袖が長い衣装が多いので腕の動きがあまり見られず残念。とはいえ、1幕のパ・ド・ドゥ、腕の美しさ全開!本当にきれいで繊細な動きでうっとり。高い跳躍や空間を広く使う滑らかな動き……。相変わらず技術力、抜群。

ジュリエットはヌレエフ作品では珍しく、表情演技というか俳優的演技力が必要な難しい役。三幕前半、悲しみと絶望の表情、グッとくる。

次はガムザッティ。これはクララの技術力満開ですごい舞台になるだろうな〜。楽しみ♪

ロメオな苦手なダンサーなので期待ゼロ。の割には頑張った。いつも雑な腕の動きが、袖がふわりと長い衣装でカバーされてる。クララと逆(笑)。

三幕パ・ド・ドゥはさすがに疲れたか、リフトがかなりぐしゃっというか必死感が見えてしまうし、死んだ時、右腕がベッドから落ちて、ずっと微妙にぶらぶらしてるのが生きてるように見えて残念。

よく跳ぶし姿もいいけど、全体的に動きが雑でエレガンスがなく芯がぐらつく苦手なダンサー。たまにコンテンポラリーでいい時あるかな。知り合いのバレエ関係者は”蚊のように跳ぶ”といい、知り合いの音楽舞踊ライターは”カマキリみたい”という。昆虫系ね(笑)。

ジュリエットがロメオを発見する時の距離が近過ぎて、発見というより目の前にいる、という感じになるなど細かな部分で演劇的に惜しい部分はあるけれど、揃っての初役としては十分上出来。

ティバルトとメルキュシオは、若い子にも機会あげようね!な配役なので、スルー。一生懸命なのはわかるけど、この作品はストーリーや人物描写がとても大切。頑張れ〜。

人物描写の意味では、前回も今回も、キャプレット夫人(ジュリエットママ)のサラ=コラ・ダヤノヴァの演技が抜群で、物語を深めてくれる。

今夜が彼女のアデュー。ジョゼ監督から花束もらい、お子ちゃまも出てきて、サラ=コラのアデューを祝す。演技力と表情が上手で、コール・ド・バレエに深みを与えるダンサーだったね。

※ 2026年4月、セウン&ポールの「ロメオとジュリエット」はこちらです。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々6」2026年5月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々6」をご覧ください。

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