巨人に松井秀喜氏が帰ってくる!元巨人ファンとしても感慨深いものがあります。前監督の阿部慎之助氏も悪くはなかったのですがこういっては申し訳ないですが、華の大きさが違うと思います。ではよく比較される松井さんとイチローさんの相違はカリスマ性と職人気質ではないでしょうか?監督にふさわしいのは前者。つまり選手たちが監督の指示に従うというよりこの人に従事したいと思わせるチカラを松井氏は持ち合わせていると思います。長嶋氏との約束だったという意味は同じような匂いがあるのかもしれません。期待したいと思います。
では今週のつぶやきをお送りします。
読みにくくなってきた株式市場の行方
アメリカの株価指数は乱高下気味。しかもダウが上がればナスダックが下がる、ナスダックが上がればダウが下がる状況なのでいわゆる逃避資金が右往左往している状況なのでしょう。以前から申し上げているようにソフトウェア関連はAI関連が不振になれば上がる状況だし、国債価格が安定してくれば見向きもされなかったREITに資金が回るといった具合で落ち着きどころがなく方向性を失っている状態と言えます。
一方の日本株は引き続き、AI関連に厳しい売り攻勢で代表株のキオクシアはついに一時11000円台をつけています。ソフトバンクGの4000円台割れも衝撃ですがその動きのきっかけはほぼ全てアメリカ発であります。私にはいくつかの理由の組み合わせに見えます。1つはAIが投資対象として食傷気味になっていること、2つ目にメタの決算で明らかになったようにAIが相当の金食い虫で事業として手を付けると止められない代物であること、3つ目に各地で見られるデータセンター建設への懸念であります。また頻発する不正アクセス問題もテクノロジーに対する試練となり、投資家は「なんか違うものに投資しよう」という逃げ腰感が見えるのです。
一番怖いのは投資家があるきっかけで雪崩を打ったように資金を引き揚げれば世界経済に極めて大きな影響が出る点です。思い出すのは2000年代初頭のドットコムバブル。あれもブームが一気に消沈し、大口投資家が資金を引き揚げ、利上げが重なったことで株価の大暴落を招き、リテール投資家(個人投資家)が大損し、企業の淘汰も伴いました。投資家は常に新しいものに目を向けやすく、今、逆風のAI投資から血眼になって次のテーマにシフトしたい展開になっている様子が冒頭に申し上げた右往左往するマネーとも言えます。
アノマリー的にはアメリカ中間選挙が終われば株価は上がるとされます。また時期的に11月の感謝祭からクリスマスと続き、消費関連が盛り上がる時期となるので個人的にはもうしばらくの辛抱で喉元を過ぎるのを待つところだと考えています。もしもAIバブルがはじけるなら来年かもしれません。そのシナリオは選挙の結果、民主党がリードしてデータセンター建設に相当の逆風が吹き、AIブームを具現化できないというのがその理由。それを言えばフィジカルAIも労働組合からいずれクレームが来るのは目に見えており、民主主義の罠にトラップされているとも言えるのです。中国をバカにするけれどこのあたりは権威的に進められる点で一番怖い存在であることは間違いありません。
アニメを売りたい日本政府、それを阻むアメリカ政府
日本政府はクールジャパン戦略でアニメ、ゲームを世界展開したいと打ち出しています。日経には政府がそれらを支援する法人を立ち上げるという報道もあります。高市首相はアニメやゲームをコンテンツ産業を17の戦略的投資分野の1つとして24年の事業規模6兆円を33年までに20兆円規模にするとしています。ですが、以前にもこのブログで申し上げましたが政府の支援はできる部分があまりにも限られており、世界規模で花を咲かせるスキームが存在しないというのが現実であります。
あまり報道されていないのですが、ロスアンジェルスで10月22日、23日に開催予定だった「ウマ娘プリティダービー」が開催直前の20日に中止を発表をしました。ウマ娘は21年にゲームでスタートし、驚異的なヒットとなり、現在まで累計で数千億円を稼ぐ作品で関連作品や関連グッズも多く、私どもも同作品の書籍を輸入してもすぐに無くなるを繰り返しています。今回計画した海外公演はなんと声優17名を引き連れての大規模な企画だったので興行ビザの申請数はスタッフを入れて100人を超えていると思いますが、アメリカ政府が興行ビザの目詰まりを起こしており、発給できなかったのです。

ウマ娘プリティダービー 公式HPより
アメリカのビザ発給が異様に厳格化され興行ビザに限らず何でもとてつもない時間がかかるのはご承知の通りです。興行ビザは興業の6か月前からしか受け付けないのに8-10か月かかり、面接を含めた複雑なプロセスがあるとされます。そのため、1人45万円ほど払えば特急処理コースも用意されているのですが、仮に100人のビザが必要なら4500万円のコストが追加で必要です。通常申請なら興行側のリスクは極めて高いといえます。そして今回のような失敗があればもうしばらくは似たようなイベントは心理的にできないでしょう。つまりせっかく日本のコンテンツを海外でプッシュしようとしたのに入り口で拒絶されたようなものなのです。
ではこれは誰の責任でしょうか?もちろん、興行主がリスクを取ったのですが、根底には興行側のロビー活動や政府による下地作りは欲しかったと思います。例えば韓国のKポップ関連は比較的上手にやっているとされますがそれはロビー活動をしながら特急料金を払う前提の事業計画ができているため、日本に比べリスク管理ができているのだと思います。外務省だけでは下地はできません。政府が主導しないとまず無理。だけど結局、こういう難しい問題はお手上げになってしまうから2040年まで官民合わせて370兆円の「戦略17分野の投資」も私から見れば金額的規模の問題よりももっと前段の話があるんじゃないのかな、と声を大にして言いたいのであります。
後記
久々に銀行さんと酒を伴う会食。もちろん、銀行のおごりで高級な店だったので一人数万円ぐらいしたでしょう。日本ではコンプラ上まずないですが、欧米では普通です。銀行からすれば信用ある客とビジネスを拡大したければ営業目的で接待したいでしょう。逆に言えば顧客が銀行を個別に接待する機会はほとんどないと思います。下心が丸見えだからです。おごられて銀行の手のひらの上でコロコロされるわけですから私は警戒心があります。とはいえ、私の担当はその銀行全店で営業のトップ成績のチームを率いるリーダーですから辣腕銀行営業マンは勉強になります。ちなみに氏からくるメールは夜中が多いのです。理由は昼間は顧客とのミーティング、昼と夜は客と会食、だから事務作業は家に帰って夜中にやるそうです。こうやって社内の勝ち抜き競争を潜り抜けるのでしょう。すごすぎる!
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年10月24日の記事より転載させていただきました。







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