札幌に住んでいた私が、初めて藻岩山に登った日。

札幌の中心部、大通公園の少し南の狸小路に来ました。狸小路は南2条と南3条の通りにある商店街の俗称。その歴史は古く、北海道開拓使が渡道しはじめた明治6年にはすでにあったとされています。

狸小路にはこんな神社もあります。わりとひっきりなしに参拝する人がいます。どういったご利益があるんでしょうかね。

札幌市電の狸小路駅にやってきました。すっきりして清潔感があります。

札幌市電は市の中心部である狸小路、すすきのエリアから市の南西部の住宅地に向かう環状線です。もとは西4丁目停留所とすすきの停留所の間に線路はなかったのですが、2015年にこの区間を結び環状線となりました。新たに敷設した区間の途中にできたのが狸小路駅です。

また、一見ひとつの路線のように見えますが、実は一条線、山鼻西線、山鼻線、都心線の4つの別々の路線で構成されています。ただ運行上は環状運転しているのでそれを意識して乗る人は皆無ですが、山鼻西線区間に西線とつく駅名が続くのはその形跡を示しています。

今回の目的地、藻岩山に公共交通機関で向かうには市電が便利です。ロープウェイ入口停留所で降りて、徒歩でロープウェイ乗り場に向かいます。

ロープウェイ入口停留所からは藻岩山が間近に見えます。標高531メートル。「もいわ山」と呼ばれる山は北海道各地にあり、アイヌの言葉で「小さい山」の意味です。ただ、アイヌはこの山をインカルシペ「見張り所」と呼んでいました。付近の円山がモイワと呼ばれていたのですが、いつしか取り違えられてしまったそうです。

「見張り所」である通り、アイヌの時代から見晴らしのいい場所でした。今でも札幌の町がよく見渡せるということでロープウェイが設けられ、多くの観光客がここからの絶景を見に山に訪れます。特に夜景は函館山に匹敵する絶景なんですが、残念ながら私はまだ見たことがありません。大学時代4年をここで過ごしたのに。要するに、学生時代デートしたことがないってことですよね。ちーん。

ということで、徒歩でロープウェイ乗り場に到着。ロープウェイ入口停留所からバスも出ていますが、歩いても難なく来ることができます。

ロープウェイで中腹まで向かい、そこからはケーブルカーで頂上に向かいます。この日は天気も良く、車窓からはより市街地に近い円山を望むことができました。

展望台から札幌の町を見下ろします。写真左手のビル群が札幌市中心部。右で真ん中ほどに見えるのは中島公園です。

望遠レンズで南東方面を撮影します。札幌ドームがはっきりと見えますね。その横に羊ヶ丘が広がります。さらに向こうにエスコンフィールドも見えるらしいんですが、ちょっとよくわからなかったですね。

山の広がる南方面の麓にある多角形の白い屋根が印象的な建物は真駒内屋内競技場。昭和47年の札幌オリンピックでアイスホッケーやフィギュアスケートの会場となった場所です。

空を見あげたら、何かのイベントで飛ばした風船がたくさん空高く飛んでいました。こういう風景を見るとなんだか気分が明るくなりますね。

10月上旬、札幌近郊の山の木々は秋色に染まっていました。ここ数日で寒くなり、道内では氷点下を記録するところが出てきました。藻岩山でももう雪も降ったよう。季節は駆け足で冬に向かっています。冬こそきれいなのが、夜景。しっかり防寒対策をして札幌の夜景を楽しみたいものです。

帰りのロープウェイからの景色も、よき。

トイレのマークはしっかり着ぶくれしていました。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2026年10月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。

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