どんなことにも「片想い」というのがあります。磯のアワビも片想いをするらしいんだが、ドイツ人に「反日」的な人が意外に多いらしい。日本人は無意識にドイツを友好的な国、親日的な国だと思い込んでいる節がある。しかし、どうやら向こうのほうはそうでもなさそうです。
中国の習近平国家主席が、3月にドイツを訪問します。その際に「反日共同戦線」をドイツと結ぼうと呼びかけるそうです。もし、ドイツ人が潜在的に「反日」だとすれば、これはなかなか効果的な戦術かもしれません。
日本の東北地方は、気候的にも住人の気質もドイツとよく似ている、と言われます。法律や社会科学、自然科学、技術、文学芸術の先進国として、日本は明治期以来、欧米に見習うことも多かったんだが、とりわけ法学や経済学、哲学、音楽などの分野でドイツを敬ってきました。その影響はかなり大きいでしょう。
しかし、第一次世界大戦では敵国同士になった過去もあります。中国の利権を巡ってはライバルでしたし、今でもそうかもしれない。自動車産業で日本車はドイツ車を凌駕し、世界市場を争っている。蒋介石の軍事顧問団にドイツ人が多かった事実もあります。さらに言えば、ナチスドイツ時代の差別感情が、まだどこかに残っているのかもしれません。
ドイツ人は、日独伊三国同盟のイメージが強い日本人と違う認識をもっているんでしょう。そこには、無関心と無知、違和感が同居した感情があるようです。これはフランスの「中華思想」とは少し違う「大ドイツ主義」なのかもしれないんだが、ドイツ人に限らず、どこの国民も自国がイチバンと思っています。
このように、国民の対外的な意識認識は、あまりしっかりしたものではありません。政治的なイメージ操作に思い込んだり、マスメディアの誘導に容易に引っかかったりする。実際にドイツが親日か反日か、という疑問から、国民同士の反目がいかに無意味で不利益しかもたらさないのか、よく考えてみるべきでしょう。
死ぬまでに一度は行ってみたい場所。
豆知識・反日感情を持つ人が多い国は?
Loneliness is a major health risk for older adults
UChicagoNEWS
極端な孤独は、高齢者の死を14%高める、という研究結果を紹介している記事です。いくら金持ちになっても、孤独なら贅沢をする甲斐がない。リタイア後に温暖な土地へ引っ込んでも周囲に友人知人がいないと、そこには孤独死が待っているかもしれません。当たり前のことながら、我々は「社会的な生物」です。しかし、現代社会はときに「孤独」を強いる。人間同士の強いつながりや絆は、政治的な理由から排除されることがあります。大学の壁の落書きに「連帯を求めて孤立を恐れず」なんて書いていた時代は遠い昔のことでしょう。
米国で話題の「エンタメ・マーケティング」
クーリエ・ジャポンの現場から
我々は肉でも野菜でも結果的に「化石燃料を食べている」というわけなんだが、いわゆる「工場制畜産業」というのが世界的に問題視されているようです。エネルギーのムダはもちろん、工場制の畜産場が低緯度地域に集中するため、生物種を超えたウイルスの脅威も増大している。さらに、効率化のために家畜に大量の抗生物質が投与され、我々の口に入るのはもちろん、それが環境へ流出したり、抗生物質への耐性菌が出現するなどの危険性が指摘されています。世界中でマクドナルドのハンバーガーを食べるような人が増えることで、こうした工場制の畜産が求められているわけなんだが、安い食べ物は危険、ということが、いよいよ現実化しつつあります。
石垣島に日本初のレジャー用海上電気推進船「EV船」が登場する!
clicccar
電気で動く船、というのはあちこちでいろいろ研究開発が進められています。EV船の蓄電池を使えば、離島の電気エネルギーに利用できるそうです。さらに省エネ省資源などの観点から、EV船が注目されている。ハイブリッド船はすでにタグボートがあり、三井造船は大阪大学にハイブリッド貨物船の研究講座を開設している。この記事では、石垣島に小型のレジャーEV船を浮かばせるためのプロジェクトが、沖縄県やバンダイナムコグループのVIBE社などによって立ち上げられた、と書いています。
This Robot Gives High-Beaming Drivers A Taste Of Their Own Medicine
POPULAR SCIENCE
ハイビームを切り忘れたのか、後ろからまぶしいヘッドライトに照らされ続けた経験、ありませんか。そのせいでバックの視界がさまたげられ、危険な思いをしたことがある人も多いでしょう。この記事では、後ろからハイビームが浴びせられたら、同じような強力な光源でバックを照らし返すロボットを紹介しているんだが、手動ではいけないのか、ちょっと疑問。明る過ぎないように調整されているので安全、とのことです。
アゴラ編集部:石田 雅彦