最近、世界的に株価が上昇しており、浮かれている投資家も多いだろう。また、金融機関のリストラも一息ついて来たようだ。そこで、今日は、金融のプロや著名な経済評論家の言う通りに、5年前に100万円を投資していたら、今どうなっていたかを検証しておこう。
出所:Yahoo!ファイナンスなどから筆者作成
上のチャートはそれぞれの資産に5年前に100万円を投資した場合、いくらになっているかを表している。一番最悪なのは、金融のプロ中のプロのゴールドマン・サックスなどの投資銀行に投資することだった。彼らは、さんざん金融市場で大切なお金を無くしてくれたので、5年前の100万円は、現在では半分以下になっている。
次にダメなのが、経済評論家やファイナンシャル・プランナーが自信満々でススメていたTOPIXなどの日本株のインデックス・ファンドに投資することだった。MSCI Kokusaiなどの外国株インデックス・ファンドに投資することも、円高で負けず劣らずダメだった。やはり5割から4割ほどの財産を吹き飛ばすことになっていただろう。
圧倒的にパフォーマンスがよかったのが、日本国債に投資することだ。年率1.5%ほどの金利で運用していれば、今頃は7.5%程度は財産が増えていたことだろう。ゆうちょ銀行に定期預金をしてもよかった。つまり、日本の多くのお年寄りは、非常に賢明な投資をしたのだ。
外資系投資銀行は、金融市場の中でカジノを運営している胴元などと非難されることがあるが、カジノだったらこんなにお金を無くすこともなかっただろう。金融のプロは、カジノ運営に関してはラスベガスのホテルに教えを乞うべきだし、投資に関しては日本のお年寄りから学ぶべきだろう。
そして個人投資家は、筆者が5年前にススメていた
参考資料
効率的市場仮説