メディア政策参考図書100選 2012 -- 中村 伊知哉

アゴラ

■メディア政策 参考図書100選 2012
メディア政策を学ぶ学生向けにオススメの参考図書100冊を挙げてみます。
これだけ読めばメディア政策の授業来なくてもいいよ、というものをKMDポリシー系教員と相談したリストです。
できるだけ基礎レベルのものに絞りました。洋モノも翻訳のあるものに限定。
ただ、この分野は毎年のように状況も重点領域も、そして政策自体も変わっていきます。
これは2012年版。適宜アップデイトしていきます。コレが抜けている、コレは不適当、といった意見があればお寄せください。


●まずこの10冊
電通総研編 『情報メディア白書』 各年度版 ダイヤモンド社
総務省編 『情報通信白書』各年度版 ぎょうせい
小向太郎『情報法入門』NTT出版, 2011 
福井健策『著作権の世紀』 集英社,2010
小寺信良・津田大介『content’s future』翔泳社,2007
ジョセフ・ナイ『ソフト・パワー』山岡洋一訳、日本経済新聞社,2004
林敏彦『現代政策分析』放送大学教育振興会, 2002 
ローレンス・レッシグ『コモンズ』山形浩生訳、翔泳社, 2002 
ニコラス・ネグロポンテ『ビーイング・デジタル』福岡洋一訳、アスキー,1995
村井純 『インターネット』岩波書店,1995

○ 通信・放送政策
谷脇康彦『ミッシングリンク』東洋経済新報社,2012
石岡克俊編著 『電気通信事業における接続と競争政策』 三省堂,2012
金澤 薫『放送法逐条解説改訂版(平成23年6月現在)』情報通信振興会,2012
依田高典『次世代インターネットの経済学』岩波書店,2011
中村伊知哉『「通信と放送の融合」のこれから』 翔泳社,2008
谷脇康彦『インターネットは誰のものか』 日経BP社,2007
谷脇康彦『融合するネットワーク』かんき出版,2005
後藤晃+山田昭雄 編著『IT革命と競争政策』東洋経済新報社,2001
塩野宏 『放送法制の課題 行政法研究 第六巻』有斐閣,2001
木村順吾『情報政策法』東洋経済新報社,1999
菅谷実・清原慶子 編『通信・放送の融合』日本評論社,1997
多賀谷一照『行政とマルチメディアの法理論』弘文堂,1995
根岸毅・堀部政男編『放送・通信新時代の制度デザイン』日本評論社,1994

○ 文化・知財政策
福井健策『「ネットの自由」vs著作権』光文社,2012
生貝直人『情報社会と共同規制』勁草書房,2011
福井健策『ビジネスパーソンのための契約の教科書』 文藝春秋,2011
高橋光輝・津堅信之編著 『アニメ学』 NTT出版,2011
著作権法令研究会編著『実務者のための著作権ハンドブック』著作権情報センター,2011
野口祐子『デジタル時代の著作権』筑摩書房,2010
新宅純二郎・柳川範之編 『フリーコピーの経済学』 日本経済新聞出版社,2008
新井寿光『知財革命』 角川書店,2006
デイヴィッド・スロスビー『文化経済学入門』中谷武雄・後藤和子訳, 日本経済新聞社,2002
ローレンス・レッシング著『CODE』山形浩生・柏木亮二訳 翔泳社,2001
後藤和子『文化政策学』有斐閣,2001
池上惇『文化経済学』有斐閣,1998
中山信弘『マルチメディアと著作権』岩波書店,1996
堀部政男編『情報公開・プライバシーの比較法』日本評論社,1996

○ 政治・経済・法令・統計
内閣府編 『経済財政白書』各年度版
『情報通信法令集』 (財)電気通信振興会
ポール・R・クルーグマン『クルーグマンの国際経済学 貿易編,金融編』ピアソン桐原,2010,2012
飯島勲 『官僚』 青志社,2012
今井賢一『創造的破壊とは何か 日本産業の再挑戦』 東洋経済新報社,2008
ヘンリー・チェスブロウ 栗原潔訳『オープンビジネスモデル』翔泳社,2007
N・グレゴリー・マンキュー『マンキュー経済学(1)ミクロ編,(2)マクロ編』東洋経済,2005
広田すみれ『読む統計学 使う統計学』慶應義塾大学出版会,2005
ジェフリー・ムーア 川又政治訳『キャズム』翔泳社,2002
山内直人『NPOの時代』大阪大学出版会,2002
クレイトン・クリステンセン 玉田俊平太監修『イノベーションのジレンマ』翔泳社,2001
塩野宏 『行政組織法の諸問題 行政法研究第五巻』有斐閣,1991
小長谷一之+富沢木実 編著 『マルチメディア都市の戦略』東洋経済新報社,1999
伊藤元重、清野一治、奥野正寛、鈴村興太郎『産業政策の経済分析』東京大学出版会,1988
林修三『法令作成の常識』日本評論社,1975

○ 技術・ビジネス
経済産業省商務情報政策局監修 『デジタルコンテンツ白書』(財)デジタルコンテンツ協会
小林雅一『日本企業復活へのHTML5戦略』 光文社,2012
小林直樹『ソーシャルリスク』 日経BP社,2012
志村一隆 『明日のメディア』デカヴァー・トゥエンティワン,2011
志村一隆 『ネットテレビの衝撃』東洋経済新報社,2010
中村伊知哉・石戸奈々子『デジタル教科書革命』ソフトバンク クリエイティブ,2010
中村伊知哉・石戸奈々子『デジタルサイネージ戦略』アスキー・メディアワークス,2010
中村伊知哉・石戸奈々子『デジタルサイネージ革命』朝日新聞出版,2009
小池良次 『クラウド』 インプレスR&D,2009
渡辺弘美『ウェブを変える10の破壊的トレンド』 ソフトバンク クリエイティブ,2007
ニコラス・カー 清川幸美訳『ITにお金を使うのは、もうおやめなさい』ランダムハウス講談社,2005
中村伊知哉『デジタルのおもちゃ箱』 NTT出版,2003
 ビル・ミラー、ヘンリー・ローエン他編 中川勝弘訳『シリコンバレー』日本経済新聞社,2001
 池田信夫『インターネット資本主義革命』NTT出版,1999
村井純 『インターネットⅡ』岩波書店,1998
山本明・藤竹暁『図説日本のマス・コミュニケーション』日本放送出版協会,1991

○ コンテンツ
出口弘・田中秀幸・小山友介『コンテンツ産業論』東京大学出版会,2009
長谷川文雄・福冨忠和編 『コンテンツ学』世界思想社,2007
中村伊知哉・小野打恵『日本のポップパワー』日本経済新聞社,2006
杉山知之『クール・ジャパン 世界が買いたがる日本』 祥伝社,2006
日本学術会議編 『2010年コンテンツ産業に必要な8つの要件』 アスキー,2004
新宅純二郎・田中辰雄・柳川範之編 『ゲーム産業の経済分析』 東洋経済新報社,2003
濱野保樹『表現のビジネス』東京大学出版会, 2003 
 小林直毅・毛利嘉孝編 『テレビはどう見られてきたのか』 せりか書房,2003
 三井秀樹『メディアと芸術』 集英社,2002
 四方田犬彦『日本映画史100年』 集英社,2000
岡田斗司夫『東大オタク学講座』講談社,1997
平林久和・赤尾晃一『ゲームの大学』メディア・ファクトリー,1996
蓮貫重彦『映像の詩学』筑摩書房,1979
石子順造『現代マンガの思想』太平出版社,1970

○ 情報社会
津田大介『動員の革命』中央公論新社,2012
中村伊知哉『新世紀ITビジネス進化論』ディスカヴァー・トゥエンティワン,2012
佐々木俊尚 『キュレーションの時代』筑摩書房,2011
池田信夫 『イノベーションとは何か』 東洋経済新報社,2011
遠藤諭 『ソーシャルネイティブの時代』アスキー・メディアワークス,2011
毛利嘉孝『ストリートの思想』NHKブックス,2009
宮台真司・神保哲生・東浩紀・水越伸・西垣通・池田信夫 『ネット社会の未来像』春秋社,2006
木村忠正『ネットワーク・リアリティ』岩波書店,2004
坂井利之・東倉洋一・林敏彦編著 『高度情報化社会のガバナンス』 NTT出版,2003
前川徹・中野潔『サイバージャーナリズム論』東京電気大学出版局, 2003 
合庭惇『情報社会変容』産業図書,2003
森川嘉一郎『趣都の誕生』幻冬舎, 2003
ハワード・ラインゴールド『スマートモブズ』公文俊平・会津泉監訳、NTT出版,2003 
大前研一ほか『電脳への提言』アスキー,1997
中村伊知哉『インターネット、自由を我等に』アスキー,1996
アラン・マンク『メディア・ショック』山本一郎訳 新評論,1994
公文俊平『情報文明論』NTT出版,1994
浅田彰 監修『HI-IMAGE STRATEGY』福武書店,1991


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2012年11月8日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。