河村圧勝で国政への影響はあるか

アゴラ編集部

現職の強さか、はたまた対立候補が弱過ぎたのか、それとも大都市の首長選挙は知名度だけありゃ勝てるのか、いろいろ言われながら減税日本代表の河村たかし氏が名古屋市長に再選されました。報道によると早々に当確が出た圧勝だったらしい。それにしても河村勝利の前評判が高かったからか投票率は39.35%とかなり低い。「母ちゃんの戯言~しがない20代~」というブログでは、河村氏がアクティブで言ったことは曲げない、と書いています。この若い夫婦はどうやら河村氏へ投票したらしい。こっちの「新世界創造時代が到来する」というブログでは、河村氏が主張していた「減税」の中身について紹介しています。そのシワヨセがいったいどこに来るのか、という話です。


表題ブログでは、巨大掲示板から今回の選挙についてネット上の意見を紹介しています。自民党の若手の人気者、小泉進次郎氏が名古屋へ応援に駆けつけても無駄だった、という意見も多い。小泉氏といえばお膝元の横須賀市長選挙が6月30日に迫る中、若手の現職へ挑む候補の選対本部長になっています。マスメディアの中には小泉氏の神通力もこれまでか、などと書いているところもあるんだが、自民党は政権復帰して支持率も高くアベノミクスで注目を集めている。同党の中で小泉氏の存在感が薄れているのは確かでしょう。

いずれにせよ、名古屋では河村市政が続くわけで党勢が減退気味、と揶揄される日本維新の会や橋下大阪市長がこの情勢にどういう反応をみせるのか興味深いところです。ただ、小泉氏でもダメだった、河村氏が勝ったからといって、自民党に対する批判が強いというわけではありません。自民圧勝がウワサされる夏の参院選への影響はほとんどないでしょう。
みそパンNEWS
【名古屋市長選】河村たかし氏(無所属・現)が当選確実


速報:佐藤琢磨、日本人初のインディカー優勝!
AUTOSPORT web
これは快挙です。今のモータースポーツファンは佐藤琢磨世代から少し下という感じでしょうか。しかし、F1で鈴木亜久里氏に続いて3位というお立ち台に上った日本人レーサーです。2010年からは米国インディシリーズへ参戦。昨年2012年には2位3位に入っています。そして今季インディ第三戦、ロングビーチGPで日本人初の優勝に輝いたらしい。佐藤選手は初の日本人英国F3チャンピオンでもあったんだがアレも記憶に残る快挙でした。それにしてもインディでの優勝は、久々と言っていい日本のモータースポーツ界への朗報でしょう。

「大学の論文生産に関するインプット・アウトプット分析 ─Web of Scienceと科学技術研究調査を使った試み─」[Discussion Paper No.89]の結果公表について
科学技術政策研究所
研究者数や研究費というインプット条件とアプトプットである「論文数」の関係を調査した結果報告です。興味深いのは国立大学の大学内の時点間の違い。教員数が重要な要素になっているようです。日本発の論文数がどんどん抜かれている現状に対し、この調査は何らかの影響を与えるんでしょうか。

まじめに規則を守って仕事をすればするほど、ダメになっていく日本
竹内研究室の日記
どんな組織でも時間が経つと、澱が溜まり硬直化し、風通しが悪くなり保守的な考えが支配するようになります。トップや経営者は、こうならないように常に気をつけていなきゃならないんだが、そんな組織ではすでに彼ら自身が同じ陥穽に落ちてしまっている場合も多い。このブログでは、なにかプロジェクトを起こそうとしたり進めようとすると必ず足を引っ張るヤツが出てくる、と嘆いています。新興国や新興企業にはそうしたことがあまりないので競争に負けちゃう、というわけ。敗戦から立ち直った日本も成功体験を経てすでに80年も経とうとしています。これを解きほぐすのは難儀な話です。

3年で辞めちゃダメだって誰が決めた
(旧姓)タケルンバ卿日記
このブログを読むと、今の日本の雇用環境や労働意識ってのがかなり混乱錯綜してるんだな、とよくわかります。転職がもてはやされたり、すぐに辞めるな、と言われたり、若い世代も大変だ。どうこうせい、と言われるような筋合いの話じゃないと思います。人の人生にアドバイスできるような人は幸せですね。このブログでも、そんなん押しつけるな、と書いています。

[名言] 若い世代が多いウェブ世界で最も必要とされているものを、実はおじさんはすでに持っている by ソーシャルおじさん
名言コツコツ
言われてみれば確かに「ソーシャルおじさん」という人種があちこちにいます。昔の長屋のご隠居ってな役割なんでしょうか。昨日、ラジオを聴いてたら宗教団体がスポンサーになったCMに「快傑おばあちゃん」みたいなキャラが出てました。このブログでは、扇情的な「乗り遅れるな」というタイトルの本から言わずもがなのことを紹介しています。へえ、ウェブ世代で最も必要とされているのが「人付き合い」や「人脈」なんだ。世も末ですな。

なぜ赤ちゃんは抱っこされて歩くと落ち着くのか? – 理研が機構の一端を解明
マイナビニュース
うちのネコは抱っこが大嫌いなんだが、アレはどうなるのか、というのはさておき、これは親と子の行動を通した関係の重要性を解き明かしている研究です。この研究では「抱っこ」というより、移動させる点に着目しています。タイトルを読んだとき、顔を見合わせる抱っこのほうがオンブよりいいことがわかったのかな、と思ったんだが違ったようです。親が子を移動させる、運ぶ、というのは何か理由があるわけで、それは天敵に襲われそうになっているからかもしれません。そんなときの子の行動が遺伝的にプログラムされているんじゃないか、という話です。

海外進出、事業立ち上げで失敗しないための5つのポイント
サイトエンジンブログ
グローバルでボーダレス、なんて書くと胡散臭いんだが、このブログを読むと、海外で事業をやる、ということがそれほど大きな問題ではなくなってきているようです。むしろ、ちょっとしたノウハウがためになるように隣町に支店を出すような気軽な感覚なんでしょうか。様々な分野でキャッチアップが進み、日本と東南アジアやアフリカなどとの間に違いがなくなってきている昨今、現地のマーケットで日本国内と同じようなビジネスをしたい、と考える経営者も増えてきているのならいいんですが。

レイプ写真を綿々とシェアするデジタル・ネイティブ世代の闇
ニューズウィーク日本版
考えさせられるコラムです。米国のティーンエージャーが起こしたレイプ事件で、事件時の画像や動画がSNSなどを通じてネット上へ広まっていったらしい。いわゆる「シェア」した、というわけで、広めるのに荷担した人たちには被害者への同情などは一片もない。コラムの筆者は「どうしてレイプ犯が自らの逮捕に繋がるような行為をしたのか」という点に疑問を抱いています。こうなると、むしろ「シェア」したいがために犯罪を起こしたのかもしれない、くらいに勘ぐってしまいます。それほど利用者の心理状態を蝕むことを含む今のネット環境は手に負えないものになっている、とも考えられます。

【SNS上の人格事情調査】多くの人は友だちがSNSとリアルで人格が変わることに好意的と判明
IRORIO
すぐ上の記事に対する解答の一つが、こんなところにあるのでは、と感じるような調査です。代表的なSNS二つ、匿名が主なTwitter、実名が主なFacebook、これらで「人格」を変えている利用者が多い。匿名なら犯罪もシェアできる、と勘違いしてるんでしょうか。特に若い世代では、ネット上で人格を変えることに抵抗がないようで、上の記事のようなことが起きる背景になっているのかもしれません。


アゴラ編集部:石田 雅彦