アップルがサンフランシスコで開かれている開発者向けの発表会で、新しいOS XやiOS 7、MacBook AirやMac Proなどの新製品、オンラインラジオなどの新サービスを発表しました。スティーブ・ジョブズの「盟友」だったデザイナー、ジョナサン・アイブ氏は今回も実際の表舞台には出てこなかったんだが、「ギズモード・ジャパン」でも紹介されているiOS 7を説明するプレゼンテーション動画にスタンディングオベーションが巻き起こったらしい。「Mashable」は、今回のiOS 7は「完ぺきなモバイルOSに近い」と絶賛しています。
この「W&R : Jazzと読書の日々」というブログでは、おそらくiOS 7は「失敗」するだろうが、次世代のwebデザインの予兆になりそうだ、と書いています。「Engadget 日本版」ではその一例としてiOS 7が車載システムと統合する、と紹介。この「iOS in the Car」なる機能、クルマの情報システムにダイレクトにつながり、音声認識でコントロールできるようです。一方、こっちの「The Verge」は、iOS 7は単に混乱してるだけ、と酷評。アイコンは見づらいしデザインも下品、とまったく否定的です。
まあ今回の発表は予想される範囲内で、ジョブズ時代のような驚きはありません。表題の記事では、一見するとアップルの新しいOSは素晴らしいが、すぐに同社が今、直面している基本的な問題を解決するとは思えない、と書いています。その問題とは、市場シェアと利益率の減少、それにともなう株価の低迷。ティム・クックCEOはシェアの話題から逃げているらしい。低価格版のiPhoneは利益率を増やすためにリリースされないのでは、と予想。iTunes Radioにしても、日本を含む諸外国では著作権などの壁があって難しいでしょう。アイコンを変えてもシェアを伸ばせるとは思えません。アップルの経営戦略は、より混迷の度合いを深めているように見えます。個人的には、MacBook Airのヘッドフォンポートは今回も光デジタルオーディオ出力じゃなかったか、と脱力気味です。
BUSINESS INSIDER
Apple’s New Software Looks Great, But It Doesn’t Fix The Fundamental Problem With Its Business Right Now
道交法改正
自動車評論家 国沢光宏のホームページ
病気を隠して車を運転したり無免許の暴走で大事故が起きたことを受け、被害者らの遺族が改正を強く望んでいた道交法なんだが、先日、今国会で成立しました。このブログでは、自覚症状がない疾病でも事故を起こせば重罪になりかねない、と書いています。また、今回の改正では自転車の走行についても罰則が強化されているようなんだがハッキリしない、報道がこのへん怠けてるんじゃないのか、と憤っています。
Long-exposure photographs of fireflies create magical forest scenes
io9
日本の名古屋市で活動するアマチュアカメラマンが撮ったホタルの長時間露光写真を紹介しているブログです。周囲がかなり暗くないと、これほどの長時間露光はなかなか難しい。ホタルの名所と言われてる場所は、人がたくさん詰めかけ、三脚を立て続けておくのも迷惑です。しかも、ホタルのシーズンは短い。あっと言う間に見ることができなくなってしまう。うちの近所の三渓園でも先週「蛍の夕べ」は終了。なんともはかない光です。
Google Play上で増え続ける悪質なアダルト出会い系アプリ
マカフィー
Androidのアプリ購入サイト、Google Playにはいろんなアプリがあるんだが、ユーザー情報を収集して詐欺に利用するワンクリックアプリが蔓延し始めているようです。このインテルがやってるセキュリティとウイルス対策ソフト開発会社のリリースでは、このワンクリックアプリが出会い系アプリの仮面をかぶって被害者を増やしていると警告。アップルのApp Storeではかなり厳格な認証でアプリをコントロールしてる一方、Androidのアプリは完全に野放し状態のようです。
Turkey’s Erdogan to meet with protest organizers on Wednesday
global post
国内の反体制デモに対し、強硬な姿勢を続けるトルコのエルドアン大統領が、水曜日にデモ首謀者の代表と会う、という記事です。EUからの非難声明など、外国の圧力が強まってきたせいか、と書いている。トルコの現体制はイスラム色を強めようとしているんだが、反体制派はそれに反対している、という構図。政府閣僚は今のトルコの状況について、許されざる「違法」状態だ、と断罪しています。大統領との対話が事態打開につながるかどうか、要注目です。
アゴラ編集部:石田 雅彦