参加者は国際環境経済研究所(IEEI)所長の澤昭裕氏、東京工業大学助教の澤田哲生氏です。司会はアゴラ研究所の池田信夫所長です。
澤昭裕氏は、経産省でエネルギー・環境問題を担当し、東大教授などを経て、現在は運営するIEEIや、21世紀経済研究所で研究活動をしています。近著に『精神論抜きの電力入門』(新潮新書)があります。
澤田氏は原子力工学の専門家で、原子力の一般向け啓蒙活動でも知られています。福島原発事故以降、専門的な分析を分かりやすく提供しています。閉鎖的な側面のある「原子力ムラ」では異質な、積極的な発言者です。近著に『誰も書かなかった福島原発事故の真実』(WAC)があります。
原発の再稼動について、18日に原子力規制委員会が新基準を発表。ようやく、基準なく止められていた原発の再稼動が視野に入ります。ところが、その規制は過重と業界から不満が出ており、稼動審査に入るのは54原発のうち、6原発だけの見込みです。昨年の原発停止による天然ガスの燃料費の増加は3・8兆円にもなります。
一方で福島原発事故による社会混乱は続き、16万人の被災者が疎開のままなど、福島沿岸部の復興のめどは立ちません。そして、原子力・エネルギー政策への不信は広がったままです。山積する問題をどのように解決すればよいのでしょうか。現実派のエネルギー論客二人を招き、考えます。
「言論アリーナ」では、アゴラ研究所に加えて、いくつかのシンクタンクが協力して映像番組を提供します。アゴラ研究所は、この「アリーナ」(集会場、劇場)を、視聴者の皆さんと共に政策を生み出し、社会を変える場に発展させていきます。
(写真は左から、澤氏、澤田氏、池田氏)