3Dダイナミック画像で世界を見る時代

田村 耕太郎

ダイナミック(動的)思考の大家と懇談。ダイナミック思考は最近私がハマっている思考方法。ざっくりいえば、「風が吹けば桶屋が儲かる」の思考法である。物事はとまっておらず、いろんな要素が相互連関しながら、常に動いていくのだ。今の日本の主流にあるのは物事を止めて考える思考。これは昔のように時がゆっくり流れ、物事の相互連関が限定されていた時代には結構正確であったかもしれない。しかし、変化が早く、世界中の要素が瞬時に影響し合う時代には物事を一時点で止めて切ってみる手法は適当ではない。

医学でも今は3DのMRIのアニメで血流や内臓の様子を判断するように、世界情勢も企業経営も世界の循環的影響を3Dで見る時代だろう。世界情勢も、世界の雲の様子や気圧の図で見る天気予報のように、3Dのビジュルアルで見る時代だろう。日中、日米、日韓で切って見てみても、無駄ではないが、それらも他国の影響を受けて常に動いているので、正確ではないのだ。その最たるものが、会計だと思う。年度末や四半期でお金の流れを止めて、そこで断面をみても本当の会社の体調はわからない。MRIでみるように、お金の流れを血流のようにみてみないと。ここに新しい会計の制度を作る余地があるのではないか?

ある時期でお金の流れを切って数字で見るのではなく、お金の流れる様子をMRIの血流のように3Dのビジュアルであらわすシステムを作れば、これは世界のあらたなスタンダードを抑えることになると思う。さっそく知り合いの会計士さんと取り組んでみたい。