原子力委員会の委員長代理である鈴木達治郎氏、元経産官僚で政策家の石川和男氏が出演。モデレーターは、アゴラ研究所の池田信夫所長です。
原子力委員会は、国の原子力政策の立案を担う委員会で、核廃棄物処理や核燃料サイクル政策も担当します。日本の原子力政策は、これまで使用済み核燃料を再処理して、つくられたプルトニウムを高速増殖炉もんじゅで使用。さらに再びそれを使い(MOX燃料)、最後に使えなくなったものを、最終処分するという「核燃料サイクル」政策を掲げてきました。
(図表)
ところが福島原発事故、もんじゅの失敗、再処理施設稼動の遅れ、最終処分地の未決定など、さまざまな問題が重なっています。核燃料廃棄物の処理方法が見つからない現状は「トイレなきマンション」などと批判されます。これをどうするべきなのでしょうか。
鈴木氏は原子力工学の研究者から、行政に転じ、現在は原子力委員会で立案の中心となっています。積極的な情報発信、国民との対話姿勢でも知られています。(鈴木氏ツイッター:@tatsu0409)
池田氏(ツイッター:@ikedanob)は、言論プラットホームの『アゴラ』、またエネルギー・環境問題のバーチャルシンクタンク『GEPR』(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)を運営。かつては経済産業研究所上席研究員としての研究活動の中で、エネルギー問題にも向き合いました。現在は社会、経済問題についての評論活動を重ね、エネルギー問題でも多くの著作があります。(『原発「危険神話」の崩壊』(PHP新書)
など)
核廃棄物処理、核燃料サイクルについて、政府の現在の考え方を鈴木氏が説明し、石川氏、池田氏と議論を重ねます。石川氏は核燃料サイクルの維持を容認、池田氏はコストの面から懐疑的な立場です。原子力について、どの立場の人も、この問題を考えるための適切な情報が、この番組の専門家の議論から得られるでしょう。
「言論アリーナ」では、アゴラ研究所に加えて、いくつかのシンクタンクが協力して映像番組を提供します。アゴラ研究所は、この「アリーナ」(集会場、劇場)を、視聴者の皆さんと共に政策を生み出し、社会を変える場に発展させていきます。
左から、鈴木氏、石川氏、池田氏