フィリピンマニラから昨晩無事に帰国しました。6人の参加者と一緒に行ったスタディ・ツアーですが、私はお買い物をしませんでした(笑)。素晴らしい物件が偶然販売される直前というベストタイミングで、特別に紹介してもらうことができたのですが、マレーシアとカンボジアの物件の手続に忙殺されているため、今回はグッとこらえました。しかし、参加者にとっても同じように魅力的に見える物件らしく、かなり多くの方が購入の予約手続をして帰国しました。
1000万円前後で購入でき、ローンも50%借入可能ということで、投資金額が限定されている。その割に、物件のロケーションがマニラのマカティ中心部という立地の良さが魅力です。
マレーシア、カンボジア、に続く新興国の不動産投資視察ツアーということで、投資のヒントをたくさん見つけることができました。
1.新興国不動産投資は首都の一等地から始める
新興国不動産はやはり首都を最初のターゲットにすべきです。マレーシアならクアラルンプール、カンボジアならプノンペン、タイならバンコク、そしてフィリピンならマニラです。
その中でも街の中心部。東京で言えば、青山や赤坂、六本木のような場所を選ぶ方が下落リスクが小さいと思います。
2.新興国不動産投資はデベロッパー選びが重要
物件選びで重要なのは、個別の物件の前にまずデベロッパー選びだと思います。日本のマンションでも三菱地所を頂点とするヒエラルキーがあるように、「誰が作ったか」をまずチェックすることが重要だと思います。
3.新興国不動産投資は信頼できるアドバイザーをつける
新興国の投資には不確実なことがたくさんあります。買い手の側に立ってアドバイスしてもらえる人がいれば、安心です。価格の交渉やどの部屋にするのか、ローンの手続、送金、テナント付け……わからない時に相談できるパートナーは必須です。
4.新興国不動産投資は英語が話せなくても問題ない
海外不動産投資というと「英語ができないから無理」という方がいますが、今回のツアーに参加した人たちも全員が流暢に英語を話せる訳ではありませんでした。でも、問題なく購入できています。わからないことを曖昧にせず、何度でも聞く。日本人は聞く力や読む力は学校でかなりやっているので、英語が出来ないといっても、実は話す力以外のレベルは高いのです。
5.新興国不動産投資は長期で固定できる資金で行う
新興国だけではなく、不動産投資一般に当てはまることですが、投資期間は最低でも5年は必要です。その間、資金は固定されますから、長期で投資に回せる資金を使ってやるべきです。
投資にはリスクが伴いますから、新興国不動産投資で絶対儲かるとは言いません。一方で、金森重樹さんが言うように「リスクを取らない人に、リターンを語る資格はない」し、「リスクを負う覚悟のない人間は、貧乏人でいることに甘んじて、じっと我慢してください」というのも現実です。
「チャンスは前髪でつかめ」とも言います。現地に行って、経済の状況を見て、実際に物件を見学すると、多くの人の見方は変わります。日本で入手できる情報と現地でインプットできる情報にはまだかなりのギャップがあるからです。
5年後に笑うのは誰か。目先ではなく遠い未来を見越して今やるべきことを考えてください。
なお、今月末にはこちらのツアーでタイに視察に行きます。少人数で満足度の高い充実した内容を目指します。既に注目物件がいくつか視察先に入っているので、個人的にもとても期待しております。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年9月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。