半日早いけど…“五輪逃し”の戦犯追及だ!

新田 哲史

※注・今回もアゴラ随一の“漫文”を書き散らしております。一部のブロガー様、恐縮でございますm(__)m

うわーん、もう東京五輪ダメみたい(涙)。ぶっちゃけ9割方、諦めモードです。畏れ多くも、皇族から、高円宮妃久子様を担ぎ出して失敗なら戦前なら切腹ものだぜ、この野郎!しかも、面白いものでここ数日、Facebookを見ていたら、この期に及んで五輪反対派がうじゃうじゃ出てきたので余計に腹も立つ。半日早いけど、五輪招致をしくじったら誰が戦犯なのか、みんなで今後総括して追及すべきだと思います。


※いよいよ運命の日(筆者撮影@千駄ヶ谷)

●先に五輪開催の是非をサクッと
ここに来て、左派的志向の人たちや一部の社会起業家系の人たちが、東京五輪への反対論を強めている。アゴラ執筆陣でも池田先生は反対、石井さんは賛成と割れているようだが、なかなか挙国一致とは行かないようだ。ま、確かに夏季五輪は新興国の国威発揚&都市開発の起爆剤的イベントという性格があったのも事実で、成熟国家の日本が今更の五輪招致で実効性のある経済効果(国際競争力向上、震災復興等)をもたらせるのか懐疑的な見方が絶えない。ただ、議論百出するのは価値観が多様化した成熟国家になっている証しで、悪いとは思わない。実際、アテネや北京の頃は筆者もそれに近い立場だった。しかし英国が老大国としての底力を発揮したロンドン大会の運営に大変感銘を受けた。「英国のように成熟国家としての五輪像を提示するクールさもいいね!」と考え直すとともに、純粋に地元での開催を見たいという元スポーツ記者としての思いも熱くなって“招致派”に転じた次第である。

●日増しに怒りが湧く体たらく
だから、ここに来て優勢だったはずの招致が極めて危うくなったことに怒りを覚える。招致委のメンバーである鈴木寛さんからブエノスアイレスへ出発前に聞いたところでは、いくつかの有力国とは既に“握って”いるものの、福島の汚染水問題と麻生発言などの影響で、全く予断を許さなくなっていた。そして情勢はその後、悪化の一途だ。野球記者時代の仲間である毎日・藤野さんの特派員電では、海外記者の質問6問中4問が「福島」。ここでJOC・竹田恒和会長は、理知的な説明どころか、「福島と東京は250キロ離れている」などと見事なご発言!海外だけでなく、国内の世論にも「被災地をどうでもいいと思っているのか!」と余計な火の粉をまき散らしております。

朝日によると、おまけに招致委はその翌日の記者会見で、汚水問題の質問を希望する記者には、会見終了後の個別対応にしてしまったそうだ。衆目のある会見場での騒ぎを怖れたか。アホか。そういう小細工には外国プレスは機敏ですぜ。日本式の囲み取材が通じるわけないやろ。広報対応が全くなっていない。もう何を考えているのやら。全柔連の問題があった今年の1月、他の招致国が巧みな情報操作で日本の失策を材料にする恐れを、小説仕立てで書いた当時の危惧が思い切り当たっているんですけど・・・(号泣)

●はい、“戦犯”と“罪状”ですよ~
というわけで、 “極東国策五輪闘争裁判”(仮想)に起訴すべきと考える人物と組織は以下。なお、招致結果が出ていない現時点では、人権に配慮して仮名とする。

ま、所詮は仮想裁判のお話ですが、大事なのは、招致に成功してもお祭りムードの中で忘れないようにしたいところ。特にA級は招致結果にかかわらず徹底追及されるべき問題だし、B級もC級もどんな風に責任を取るのか皆で激しく見守っていくべきと考えます。

さてさて、すっかり終戦モードで書いてきたけど、1割はまだ希望があると信じてますよ。
今宵は駒沢公園のパブリックビューイングでショコたんや都民の皆と運命の時を見守るつもりだ。
もしも、もしも奇跡が起きたら、暁の空に向かって凱歌をあげるぞ!
そんなところで。ちゃおー(-_-メ) ←今日の顔文字は怒りモード。

新田 哲史
Q branch
東京五輪招致を遂げたら、東京タワーの下で愛を叫ぶ予定だったけど
失敗したら駒沢公園でS級戦犯の名前を叫んで怒り狂う予定の三文ブロガー
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