中村伊知哉さんのブログがどうしても気になって、また投稿いたします。
前回の投稿は、中村さんの3種類の質問のうち、第1の質問への回答と、利点を示してほしい、という内容でした。ただ、回答が長くなりすぎて、文字制限をオーバーしたので、今回改めて具体的な利点調査結果の提示をお願いいたします。
ちなみに、私は全面反対している立場ではなく、推進するのが良いとする根拠となるデータを、保護者の立場から見せてほしいと思っているだけです。(専門家の発言の場であるアゴラに、素人が反論や提案を書いていて恐縮です。しかし、一般市民としてのつながりの場でもあるとのことなので、お許しいただければ幸いです。)
改めまして、一保護者として、一般市民として、最低限これは教えてほしい、というところを提案します。
1.日本国内での効果を見せてほしい(海外のデータでも仕方ないかもしれませんが、教育の形態の違いが分からないので、できれば国内のデータ希望です。)
私は単に反対しているわけではなく、保護者として純粋に「いいものか悪いものか、今と変わらないものか」を知りたいだけです。少なくとも私が出してほしいデータとは異なる、利点とされるもの(国民に対して提示して効果を示そうとしているとは思えませんが)なら中村さんがブログに書かれています。しかし、私が知りたいことはほぼ載っていません。なので、具体的にどういうデータがほしいのか、自分なり素人なりに考えました。
(1)サンプル数のある統計
正しいかどうかは分からないのですが、埼玉県のホームページに標本数の簡単な説明を見つけたので、こちらをまずはご覧ください。こちらは、一般的なアンケートを採るときの数の決め方で、1000~1200程度、とのことを書かれています。もちろん、学校での子供の成績が上がるかどうかの調査にはぴったり合っているとは思えません。しかし、私には知識が無いので、ひとまずこのサイトを参考に、最低でも1000人以上の中高生に一斉に調査を行ってほしい、とします。
以降、この項目は妄想になってしまいますが、ご了承ください。
1000人まとめてある地区の学校だけでやると偏りがあるでしょうから、ある一定数ごとに全国にばらまいてみるのはどうでしょう。1000人に対して47都道府県で、1都道府県に約20人ずつ。数は多くてもいいので、都道府県ごとに1校ずつ行うなど実施してはいかがでしょうか。1000万人に小中学生がいるので、そのうちの1000人~数千人に実施し、効果の有無を確認してもいいのではないでしょうか。
仮に調査をかねてのスタート要因とすれば、数千人にタブレット1個1万円で、初期コストは数千万円。さらに、有効かどうかの事前調査が可能です。結果が良ければ展開すればいいし、加速もすればいいでしょう。別途の経費はほぼかからないでしょう。逆に結果が悪ければ、その時点で辞めるかどうかの判断をすればいいでしょうし、結果が紙教科書と同じなら安い方か、目に優しい方か、軽い方か、重い方か、子供や保護者に便利さで選ばされ場いいのではないでしょうか。
(2)調査期間の長い統計
残念ながら私の力が足らず、ネット上では妥当な調査期間の決め方を見つけられませんでした。しかし、中村さんがブログで提示している利点は、調査期間が明確になっていません。短期しか与えられていなかったり、調査がスタート直後のみでは、子供が物珍しがって取り組んだとか、先生が気合いが入って取り組んだなど、一時的な効果かも、と判断しづらいでしょう。
仮に、上のサンプル数を1校ずつとした場合、小学校から中学校に移行する場合に学区の変更があり、連続調査が難しいでしょう。なので、たとえば、小学校である学年のみ6年間の追跡調査を行う。中学校は3年間と仮定します。ある年の1学年だけを追いかけるのではまたムラの心配になります。なので、ある年度から小学校では1年生だけを始め、次の年は1,2年生。その次の年は1,2,3年生。そして、その次の年は2,3,4年生のみ続けます。こうすれば、その3つの学年だけがデジタルで育ったことになりますが、小学校は8年間、中学校は5年間で結果が出ます。小学校の8年が長すぎるのであれば、中学と同様にして最初の年は1,2,3年生、次は2,3,4年生、最後の年は3,4,5年生でどうでしょう。
おそらく、こういうデータは既にあるのでしょうが、少なくとも中村さんのブログ上では提示はされていないようです。もし存在すれば、コメントをいただければ助かります。
上の提案は素人考えなので、統計上高確率で該当させられるような小中学生の調査人数、調査期間を決めた上での調査結果を、中村さんから教えていただけることを願っています。
中村さんのブログを完全に読み切れていません。中村さんの3種類のうち、残る2つの質問にも回答したいと思っています。もしアゴラにふさわしくない場合はご指摘いただければ助かります。