「艦これ」は自虐史観を矯正するか

アゴラ編集部

日本人は「自虐史観」などと言われて久しいんだが、オンラインゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』によって、戦前の日本が世界に冠たる大艦隊を持っていたことを知る若い人が増えているようです。このゲームは本当に良くできていて、史実に準じたストーリーにより各軍艦のキャラが立っている。太平洋戦争ではほとんどの軍艦が沈められちゃうんだが、それも過度に「悲劇的」にならずに「物語」として見事に昇華させています。


ゲーム登録者数がすでに120万人を超えた、なんてこともあり、関連出版物はもちろん、模型会社やコンビニエンスストアチェーンとのコラボから果ては便乗グッズ、エロ同人誌の展開にいたるまで、アキバ系などある方面では「艦これ」一色、という様相を呈しています。参戦したくても順番待ちで、切歯扼腕しながら掲示板などを眺めて無聊を慰めている人も多い。一方、本体のほうは11月1日の定期メンテナンスの後、新しいイベントに突入する、ということで、参戦提督たちは17時のメンテ明けを今か今かと待っています。

今回のイベントでは、大和型二番艦「武蔵」や阿賀野型軽巡2隻、伊号潜水艦2隻、さらに戦艦金剛の改二まで登場するようです。しかし、潜水艦はすでに2隻登場しています。新たに2隻が加われば、特定のステージでは無敵じゃないのか。このあたり、何らかの調整が加えられるのかもしれません。史実で大戦中の潜水艦は、対潜装備の航空機にとっては餌食でした。現状、敵側からの航空攻撃は受けないようになっています。対潜仕様の敵艦載機などが登場するんでしょうか。ワクドキですな。

世界最大の戦艦大和からそうそうたる正規空母群、当時最先端の重巡、何十隻にもおよぶ軽巡駆逐艦群など、旧日本海軍の陣容は、まさに世界でもトップ3の一角をになうものでした。もちろん戦争は否定されるべきなんだが、日本人ならばこうした歴史的な事実は事実として知っておいたほうがいい。おそらく米国は今でも当時の日本を脅威に感じているはず。実際、太平洋戦争は最後は圧倒的な力量差で負けたが、途中まではどうなるか微妙でした。戦前の軍艦という歴史的遺物を並べてゲームにすることのできる国はそうありません。ちょっと大げさに考えれば、他国の国民にはとうてい味わえない快感、と言ってもいいでしょう。

艦これ海軍史~ダメ提督の野望~
艦これ四コマ15回、イラストコラム山城


iPad Airのプロモーションビデオを大阪弁にした「iPad Air 大阪弁バージョン」が公開されたで
NANOKAMO BLOG
アップルの新製品「iPad Air」はどうなんでしょうか。今日が発売日なので見に行ってみようかな。電池が10時間もつ、というのがスゴいですな。前の型はどうしたって重かった。タブレットって長く持ってて疲れたらどうしようもありません。薄くて軽い「iPad Air」。画面が大きいまま、というのがいい。しかし値段は高いです。128GBで8万円超もする。これならMacBook Airを買ったほうがいいんじゃないのか。悩ましい。

【伊豆大島】山本太郎事務所否定!「宿泊料金が高い!」と怒鳴ったという情報は「デマ」の可能性
秒刊SUNDAY
台風被害にあった伊豆大島については、この件に限らずネット上でデマまがいの情報が乱れ飛んでいます。山本太郎議員が話題になりがちになるのは当然なんだが、天皇への「直訴」もそうで、とにかく「目立つ」ことに関しては天性の才能があるようです。しかし、そもそもがバラエティ出身のタレントなので、生まれながらに目立ちたがり屋なんでしょう。こうしてトバッチリを受けるのも「身から出たサビ」というわけです。

毎月勤労統計に見る今夏のボーナスやいかに?
官庁エコノミストのブログ
特に電力会社が足を引っ張って全体の伸びを抑えている、という話のようです。このブログで紹介されているグラフを眺めると、とにかく2008年2009年あたりの落ち込みはスゴい。そこからなんとか這い上がってきた、というわけなんだが、民主党への政権交代の背景には、明らかにこうした経済的なものがある。そんな大変な時期に民主党に舵取りをまかせた国民というのは、バカなんだか勇気があるのか、どこか自暴自棄になっていたとしか思えません。しかし、自公政権が返り咲いたからといって、特にいいこともない。こうした経験から政治に期待できないことがわかっている経営者は、容易に賃上げには動かないでしょう。

「どこに所属するか?」がカッコイイ時代の終わり
nomad研究所
社会的な生物である人間にとって、帰属先、というのは重要です。アイデンティティのほとんどは、個人がどの集団に属しているか、によって決まる。大きな意味では男女の別もそうだし、社会で言えば村落から国家まで、どこに帰属するのか、それぞれが生まれ落ちてから決められ、また自ら決めていくわけです。「仕事」という面でも、どこにも属さないで仕事するのはなかなか難しい。nomadな人も「ノマドという帰属先」に入って安心する部分がないとは言えないでしょう。


アゴラ編集部:石田 雅彦