超格安スマホの登場で市場は激変するか

アゴラ編集部

携帯端末について言うと、日本は通信料も端末機器も安くありません。依然としてガラパゴスになっているのは、ドメスティックで閉鎖的なわりに大きな市場を、無知なまま手つかずで残しておきたいキャリアの魂胆もあるんでしょう。ようするに、日本人ユーザーはもうちょっと賢くならなきゃならない、というわけです。


スマホもガラケーも、日本の通信料の高さは世界的にみてもかなり目立ちます。LTEで7GBも使うわけもないのに、その上限でデータ通信料が決まっている。使わないユーザー向けの料金体系がなく、大手3キャリアはどこも同じような金額設定です。日本の家電メーカーは、どこもスマホ戦線から脱落しつつあります。まわりを見回しても、日本では韓国人か米国人が作った端末しか使っていない。しかし、市場はまだまだたくさん残されています。世界人口の半分以上がスマホを使うようになったら、いったい何が起きるんでしょうか。

表題のブログでは、世界市場を視野に入れた超格安スマホが売り出されつつある、と書いています。日本でも「freebit」が、端末代、通話基本料、パケット使い放題の合計で最低2000円から、というサービス「PANDA」を始めて話題になりました。これはNTT docomoの回線を借りる「MVNO(仮想移動体通信事業者)」の形式でスマホ用の通信サービスを提供するもの。低迷状態だったdocomoが持ち直しているのも、これらMVNOサービスが増えている影響、という見立てもあります。

スマホでは、通信料も端末も価格破壊の予兆が現れてきています。いつまでもサムスンやアップルの時代ではない、というわけです。日本のメーカーやキャリアがガラパゴス市場に依存し続ける限り、こうした競争に勝てないでしょう。役所の規制も強いまま、新たなライバルに国内市場を奪われるのを手をこまねいて見ているんでしょうか。

マックンの気まま日記
スマホ40億人の時代。25ドル端末の破壊力!


日中の争いに巻き込まれることを避けるドイツと「パワー」
政治学に関係するらしきもの
ドイツとドイツ人にとって、アジア、というのは十把一絡げのようなところがあります。距離的に遠いからんだろうが、それでもやはり中国だけは別格だった。日清戦争の清国の敗北で、火事場泥棒的に中国に興味を示したのが最初であり、青島はドイツの租借地であり、ドイツ東洋艦隊の母港でした。中国以外でドイツは南太平洋に食指を動かし、ニューギニア北部から延びるマーシャル諸島やビスマルク諸島なんていう島々が旧ドイツ領だった時代もあります。中国の習近平国家主席が先日、そんなドイツに接近し、一緒に日本を批判しよう、と呼びかけたんだが、ドイツはあいまいな態度で拒絶したらしい。このブログでは、その理由が政治的な「パワー」のせい、と書いています。中国のほうが圧倒的になったら、日本はひどい扱いを受けてしまう。そうならないよう、なんとかしないといけません。

Researchers say fear of death may curb youthful texting and driving
PHYS.ORG
ながら運転は危険です。携帯端末に気を取られながら運転するなんてトンデモない。スマホなんかでメールを打ちながら運転する人があとを断たないんだが、米国のワシントン州立大学の研究調査によれば、米国内の交通事故の1/4以上、20万件がこうしたスマホメールにテキストを書き込んでいたのが理由らしい。iPhoneがカーナビと合体し、クルマがどんどん「スマホ化」する時代です。運転中の操作について、より技術が進化する必要があると思います。

景気動向指数から我が国の景気を考える!
官庁エコノミストのブログ
消費税増税前の「駆け込み需要」が伸び悩んでいた、という話もあったんだが、このブログで紹介されている内閣府の発表によれば、そうでもないようです。こうした「景気の回復」を実感できるのは、いったいいつなのか、ちょっとよくわかりません。「盛っている」とは思わないんだが、どうも数字と実情に乖離があるような気がします。単に、リーマンショック前に戻る、といっても「財」はすでにどこかへ移転していて、国民の実態経済として内容が違うのかもしれない。いずれにせよ「駆け込み需要」にさほどの盛り上がりがなければ、その「反動」も小さいんじゃないか。それもまた困ったことなんだが、勘違いにしても企業の視線が設備投資増額のほうへうまくシフトしていけばいいと思います。

Who Runs The (Social Media) World? Girls.
TechCrunch
Facebookなんかをのぞいてみると、女子がやたら写真なんかをアップしてます。自分の友人の範囲だけなので、よくわからないかもしれないんだが、この記事でも女性のほうが男性よりソーシャルメディアを使っている、と書いています。SNSは総じて女子のほうが多いらしい。さらに、女子のほうが企業ページへのアクセスやそこでのコミュニケーションを頻繁にしているそうです。で、なによりこれが米国の調査だということで、日本だけかと思ってたら世界的にそうなんですね。


アゴラ編集部:石田 雅彦