アウトドア系の人たちはもちろん、最近では気軽なスナップ撮影や乱暴に扱う子ども用、また空撮に使われたりと、かなりユーザーが広まってきた米国製小型カメラ「GoPro」が、6月26日に米国市場ナスダックへIPOしました。24ドルで公開された当日には30%以上もつけ、その後も続伸。一時は倍の48ドル以上に値上がりしました。しかし、7月2日になると伸びが止まり、約10%値下がりし、一時の熱狂が沈静化しているようです。
IPO前の同社の「快進撃」はめざましいものがあり、2012年から2013年にかけて87%も売上げを伸ばし、収益も倍増させています。登山家が起業したパタゴニアと同様、GoProもサーファーが作った会社です。軽量でタフ、画質の良さ、周辺機器の豊富さなど、アウトドア経験者が関わって製品開発をした玄人好みのカメラが人気の秘密。しかし、ニーズに生産が追いつかず、機会損失で2014年の第一四半期は売上げを落とし、利益も全同期と比べると半減しています。
このあたりも含め、市場の薄さなどが弱点とみなされ、一時の高騰から平凡な株価へ落ち着いているんでしょう。また、表題記事によれば空売りも多く、利益を伸ばしているとは言え、まだ黒字になっているわけでもありません。ウェアラブルなカメラは、たとえばサッカー、ブラジル代表のネイマールJr.などをCMキャラに起用したパナソニックなどの競合製品がひしめいており、激戦区であることも大きいでしょう。ただ、GoProの認知度と信頼性はその中でも抜きん出ており、一般ユーザーの動画サイトへの投稿などのニーズを拾い上げれば、ウェアラブルカメラブームの火付け役になるのかもしれません。
出典:Forbes
Forbes
GoPro’s Wall Street Honeymoon Ends As Short Sellers Move In
A case study of manta rays and lagoons
PHYS.ORG
イトマキエイ、というのはマンタという名前でも有名な巨大エイです。この記事では、米国カリフォルニアにあるUCサンターバーバラ校の研究者らが、ハワイとサモアの間に位置するパルミラ環礁で、マンタの生態を観察した、と書いています。この珊瑚礁の小島は、ハワイ王朝の領土や個人所有など紆余曲折を経て現在、米国の野生生物保護区になっている。マンタの個体識別は、腹側の模様でするらしい。食べ物はプランクトンやアミ類などで、記事によれば彼らのエネルギーの約80%は珊瑚礁で採餌して摂取するんだそう。マンタは広大な海洋を長距離移動することでも知られているんだが、かなりの時間を珊瑚礁の周辺で過ごすこともわかってきたようです。
Australia’s richest 1% own as much as bottom 60%, says Oxfam
the guardian
世界規模で貧富の格差が拡大しているようです。この記事はオーストラリアの例を紹介。1%の富裕層が国民の60%と同じ富を手にしている。この格差は、1995年以降の20年間で急速に拡大したそうです。ただ、その20年間の経済成長で全体の平均所得が増加してきたことも事実。記事では、貧富の格差拡大に対する否定意見も掲載しています。
検証実験? 無意味だよ。理研トップの責任逃れの意味しかない。小保方晴子の研究環境構築中とか税金の無駄遣い以外ではない。
ロストテクノロジ研究会
理研CDB(発生・再生科学総合研究センター、神戸)の高橋政代プロジェクトリーダーが、理研の倫理観に信用できない、というようなつぶやきをTwitter上に表明して話題になっています。高橋プロジェクトリーダーは、iPS細胞を使った目の病気の再生医療研究をしているんだが、治療の中止も含めて検討中、というつぶやきも残している。7月3日になって落ち着きを取り戻し、研究や治験を続ける、と表明したそう。何やら理研内部がかなりゴタついているようです。もともと理研というのは内部がバラバラ。やはり、野依良治理事長などトップの交代を含めた大胆な改革が必要なんじゃないでしょうか。
日本のCMの中のロシア
ロシアNOW
このサイトのこのコーナー「伝染ビデオ」というんだが、いわゆるバイラル動画、言い得て妙です。紹介されているCMはけっこう懐かしいものが多い。t.A.T.u.とか。アーノルド・シュワルツェネッガーってオーストリア系なんだけどね。冒頭のCM、松嶋菜々子のロシア語がけっこうキュート。しかし、これも古い。
アゴラ編集部:石田 雅彦