昨日11月18日にトヨタの燃料電池自動車「MIRAI」が発表されました。このクルマ、12月15日から市販されるらしい。また、ホンダも来年度中に燃料電池自動車を販売すると発表し、日産も2017年の販売を目指しているようです。
しかし、燃料電池車は水素が必要で、その水素を供給するための「水素ステーション」というインフラ設備が欠かせません。まだ、その数は圧倒的に少なく、ステーションを作るのにも億円単位の費用がかかります。また、化学工場などでの製造過程でどうしても無駄な水素が出るから燃料電池車にはそれを再利用すればいい、という意見もあるんだが、当然ながら水素を取り出して供給するシステムにも資金が必要です。こうしたコストが上乗せされた「水素」が、いくらで売られるのかもまだわかりません。
「CEATEC 2014」のホンダブースで燃料電池の技術が展示されていたんだが、2013年の東京モーターショーと同じような「小便小僧」を使って「水しか出ない」特徴を紹介していた。
日本の自動車メーカーは、経産省などとタッグを組んで電気自動車や燃料電池自動車の研究開発を続け、コストダウンを実現させつつ、税金が投入された1台あたり300万円という補助金も使ってこの技術を普及させようとしています。どうも、まず開発ありきで既成事実を積み上げ、インフラ整備は行政や国民にまかせる、という姿勢が見え隠れしている。
しかし、端末に一定の機能を持たせなければ、その分はインフラに負荷がかかり、公共財にとてつもない税金が投入されかねません。ドイツ車などの場合、電気自動車の交流直流変換器を車載にすることが多く、価格は下がらないんだが、その代わり電気ステーションのインフラ整備は楽にできる。ほとんどの送電網は交流で送られます。どの電池も直流なので、それを使用するたびに交流から直流へ変換しなければなりません。
いつまでたっても今のガソリンスタンドのように並列で急速充電できないのは、ステーションでいちいち交流直流変換しなければならないためと言われています。メーカーがコストダウンのために変換器を車載しない、というのは一つの戦略なんだろうが、使い勝手の面では新たな技術的イノベーションが必要とされる。それがないまま、インフラ整備を行政や国民に押しつけるのでは手前勝手と言われても仕方ないでしょう。
clicccar
BMWが「街灯一体式充電器」開発でEV普及促進!?
Ku Klux Klan Cyber-Attacks: YouTube Removes Anonymous Threat Video
INTERNATIONAL BUSINESS TIMES
今年の夏頃、北海道で「KKK」という落書きが多発している、というニュースがあったんだが、この「KKK」というのは白人至上主義のレイシスト集団「クー・クラックス・クラン」のことです。この記事によると、匿名のハッカー「アノニマス(Anonymous)」がYouTubeや白人至上主義系サイトへ侵入し、KKKがハッカー攻撃に対して警告する内容の動画を削除したらしい。米国ミズーリ州のファーガソン動乱は、まだ熾火のように燻り続けている。これら米国建国以来の宿痾は、経済格差と手に手を取って静かに進行中です。
Unattractive Men Look Better to Women on the Pill
livescience
避妊用のピルを服用している女性は、男性に対する「審美眼」が変化する、という記事です。さほど魅力的ではない男性でも、彼女たちにとっては「まあいいか」と判断する対象になりがちらしい。どうもホルモンが影響しているようです。
Sex Toy Industry Has Quietly Turned Into Multi-Billion-Dollar Business
AlterNet
世界的に「一人暮らし」が増えているらしいんだが、セックスに興味を持たない人も同様に増加しているようです。セックス、というのは究極のコミュニケーションという反面、かなり高度な対人交渉能力を要求されるわけで、セックス産業も安くはない。その先にはオナニーしかない、というわけで米国のセックス玩具市場は数千億円規模にすくすく育っているようです。日本でも50万個の大ヒット商品になった「オナホール」もある。少子化は世界的に進行中のようです。
フェイスブックがビッグ・ウェーブに乗った:すでに収益の66%をモバイルから稼いでいる!
Agile Cat
ネットビジネスの趨勢はとっくにモバイルへシフトしています。まだPCでサイトを閲覧している人もいるようなんだが、いずれは仕事でしかデスクトップを使わなくなるでしょう。Facebookの収益の2/3はモバイル経由、というわけで、ネットメディア界隈もなんとかしないと手遅れになります。
アゴラ編集部:石田 雅彦