BBCの民族差別をあおる朝日新聞

もう日本では終わったこういうくだらない話が、最近はBBCにまで広がっているのはうんざりする。NYTは、さすがにアメリカの歴史学者が「性奴隷」を使うのをやめてからはデマをやめたようだが、BBCの東京特派員はそういう基本的な歴史的事実も知らないようだ。

ここで「慰安婦否定論者」の代表として出てくるのは田母神俊雄氏だが、いくら彼でも慰安婦の存在は否定していない。それに対して出てくる松本某という自称元軍人も”forced”という言葉を使っているだけで、その主語は不明だ。安倍首相も米議会演説でいったように、戦時中に娼婦の人身売買があったことを日本政府は20年前から認めている。

人身売買は「強制」だが、その主語は親であり、国家ではない。日本では奴隷は違法であり、陸軍もたびたび民間業者の「誘拐」を禁止する通達を出した(その一つが1992年に朝日新聞の騒いだ副官通達だ)。それが問題だというなら、1500万人の黒人奴隷を西アフリカから北米に「輸出」した大英帝国と、それを合衆国憲法で合法化したアメリカの責任はどうなるのか。

単なる強制売春が問題だというなら、朝鮮戦争でもベトナム戦争でも、大量の「韓国人慰安婦」が強制売春をさせられたことは明らかで、集団訴訟も起こっている。日本の「性奴隷」だけ問題にするのは民族差別である。


話題になっている朝日新聞の冨永格編集委員のこのツイートは、朝日の嘘を世界に広めて応援を求めようということだろう。あまり知られていないが、朝日でもっとも極左的なのは、こういう外報部グループだ。日本より「進んだ」思想として、欧米人のオリエンタリズムを刷り込まれているからだ。

戦後70年たっても、「日本人は危険な黄色人種だ」という民族差別は消えない。それに迎合して「私は進歩的な日本人だ」と売り込む特派員と、それを真に受けて「性奴隷」報道を繰り返すBBCやNYTという悪循環は、いつまで続くのだろうか。