セグウェイに乗ったことがあるが、慣れるまでに少し時間がかかった。しかし、いったん慣れてしまえば、あれほど楽しい乗り物はちょっとない。「倒立振子」の技術は、たとえば秋田の竿灯祭りのようなものだが、ロボットの二足歩行などにも使われている。
倒立振子は工学の世界ではそれほど難しいものではなく、セグウェイ自体の技術も推して知るべしなのだが、ああした商品にして実用化させ、公道を走らせる、ということまでやってしまうパワーは素晴らしい。表題のBuzzFeeDの記事では、ra.vuという会社が作った「Phunkeeduck」なる乗り物を紹介している。
人間はなぜか「板に乗りたがる」生物で、サーフィンやスノーボード、スケードボードなど例を挙げれば枚挙に暇がない。これもその一つだろう。約600ドル。クリスマス商戦に間に合うよう、すでに発売されているようだが、表題の動画を見る限り、乗りこなすのは難しそうだ。
BuzzFeeD
16 Reasons Why No One Should Ever Walk Again
How Tobacco Seems to Block Memory Loss for Pot Smokers
AlterNet
これもまたタバコに関する、本当かな、という研究を紹介している記事だ。タバコにまつわる研究には、たばこ産業から少なからぬ科研費が投入されている。そのバイアスを除外しないと正しい知見は得られないと思うのだが、ニコチンが神経系を保護する、というのは間違ってはいないらしい。この記事によると、Pot-Smoker、つまりマリファナを吸う人で同時にタバコを吸う場合、記憶が失われることが妨げられるそうだ。これは、マリファナだけ、タバコだけ、タバコとマリファナ、どっちも吸わない、とグループ分けし、それぞれ心理学テストと脳のMRIスキャニングで調べたことでわかった。しかし、マリファナとタバコの両方を吸う人など、サンプルの選択バイアスがどこかに働いているのかもしれないし、いったい母集団が何かよくわからない。
Dozens of Projects That Let You Do Real Science on Your Mac
the Mac Observer
グリッドコンピューティングは古くて新しい技術だが、この記事ではMacを使った実験について書いている。PCを空いている時間につなぎ、その計算機能を集合体のグリッドにする、というもの。ただ、由緒正しい研究機関のものとはいえ、自分のPCを「明け渡す」ことに抵抗のある人は少なくないだろう。
エヴァは「マーズ」(横山光輝)のパクリ?
MechaAG
まったくのオリジナルをコンテンツにおいて探すのはなかなか難しい。オマージュとかインスパイアとか、いろいろされながら表現者は自分の表現をしている。ただ、これだけインターネットが普及し、検索エンジンが発達するとどこからオリジナルを「パクって」きたのかがすぐにわかる。知識や情報の共有化のなせるわざ、というわけで、オリンピックがらみのデザイナー諸氏も一昔前のネットが発達していない時代なら逃げ切っていたのかもしれない。
Sony’s new speaker is a TV remote
THE VERGE
最初はアイコラかと思ったが、大まじめに作ったらしい。ソニーの「お手元テレビスピーカー」がそれだ。どうも末期的な感じもするが、ソニーのトランジスターラジオの性能はさすがと言ってもいい。むしろ、先祖返りなのかもしれないが、当方はすでに生産終了した「ICR-S71」というAMラジオを20年以上、防災用に枕元へ置いている。単一のせいか電池の保ちが半端ない。これぞソニーといったラジオだ。
ソニーの「良心」だった「ICR-S71。
アゴラ編集部:石田 雅彦