私も最近、iPhoneが壊れたので、格安SIMに乗り換えて、いかにこれまでぼったくられていたか実感した。私はそれほどヘビーユーザーではないが、過去3ヶ月の料金は平均1万円強だ。
8月:9,309円
9月:12,355円
10月:10,152円
10月7日で満24ヶ月なので、約24万円をKDDIに払ったことになる。最初の契約のとき「2年縛りでiPhoneが**円割引」などというのは目くらましで、料金負担のほうが端末価格よりはるかに大きい。しかも2年縛りは、満24ヶ月で終わりではない。
10月8日に解約しようとしたら、「今月中は2年縛りで違約金1万円をいただきます」という。そこで「今月末で解約したい」といったら、「解約の予約はできない」という。「11月1日に解約したら、来月の料金をとられるんじゃないの?」ときいたら「11月末までの料金をいただきます」。
これでは2年縛りではなく、25ヶ月24日縛りだ。おまけにこの縛りを忘れて、1ヶ月たつと新たに2年縛りになる。これを知らないで、トラブルになるケースが多い。最初に買うときはともかく、2年以上たった古い端末で契約を自動更新するのは詐欺商法である。しかもだまし方が各社同じなのは、カルテルの疑いが強い。
KDDIに不信感をもったので、SIMフリーのASUS ZenFone2とOCNモバイルoneの格安SIMに乗り換えた。端末の性能はiPhone6s(8万4000円)とほぼ同じで、2万7800円。SIMは月間3GBまで月1600円だ。これを2年使い続けても、6万6000円。わかりにくい「割引料金」なんか無視して、トータルコストで計算すれば、MVNOに乗り換えるだけでコストは1/3以下になる。
しかしこうしたMVNOはキャリアのSIMの再販なので、原価はキャリアが握っている。格安にできるのはショップなどの人件費を省いているからで、ユーザーが増えてキャリアが卸し値を上げたら勝てない。最善の方法は、周波数オークションで新しい帯域を開放することだ。