維新の党(東)「維新、いっ新!」に絶句した話

*代表選挙公示日の有楽町駅前の街頭演説会の様子(11月24日)

個人的な知りあいも多い政党であり、あまり辛辣なことを書きたくないのだが、正直言って相当怒り心頭であるため、この記事を上げることで関係者各位には猛省を促したいと思います。

代表選挙の惨すぎる選挙公報の内容に本気で絶句した

自分は維新については西でも東でも他の国政政党よりは支持ししていますが、しかし、正直言って、維新の党(東)については、今回の代表選挙を見せられて非常に失望しました。

・・・このゴミのような選挙チラシは一体何でしょうか!(激怒)あまりに惨すぎます!

仮にも国会議員を20名以上抱える国政政党の代表選挙がこれで良いと思っているのだろうか。選挙公報の内容は、このたったの1枚です(表面には代表選挙の投票プロセスが記載されているのみ)

今まで国政政党として何をやってきたのでしょうか、こんなチラシの内容なら5分で作成可能であり、「これが政党助成金を使って運営している政党が国民に提示する代物なのか」「区議会の選挙公報にすら劣る内容だ」と思います。

出来がちょっと良い小学生でも作れそうな内容を並べて、キャッチフレーズが「維新、いっ新!」とか、国民を愚弄するにも程があります。正直言って、駅前の街頭演説も政権批判ばかりで、挙句防衛省・農水省のことを「お上」と表現しても何とも思わないセンスにドン引きしました。

また、大阪ダブル選挙が終わったドサクサに紛れて、11月24日告示、12月6日投票という10日前後の日程で、このビラ一枚で地方議員・一般党員に対して一人一票で判断してください、というのは舐めるのもいい加減にするべきです。

どうせ無くなる政党の「一般党員の一人一票制度」とか茶番も大概にしてほしい

自分は東西の分裂プロセスは色々あったのだろうから、それは政局上仕方がないこともあるかと思っています。しかし、自分たちだけで決められる「代表選挙」がこの程度の有り様で、両方の候補者の「公約らしきもの」の内容の中に「自党の解党」が実質的に謳われているということが「茶番」すぎます。

あまりにも大阪側とのやる気と能力の差が明確になることについて誰も箴言しなかったのだろうか。せめて、代表選挙で自党の解党を謳うというトンデモない話を止めなかったのか。普段は丁寧語で記事を書いている自分ですらそれを止めざるを得ないほどの憤りを感じます。

少なくとも、自分がどちらかの代表選挙の担当者なら「形の上だけでもバシッとした公約集」を仕上げます。たとえ、解党するにしてもそれが「他の野党との合併時の交渉材料」になるからです。

年末までに民主党と一緒になることが前提のアリバイづくりのための代表選挙で「1票の重みは国会議員も地方議員も一般党員も平等」(表面)、と書くなど、国民を舐めるのも大概にしろよ。その1票は党が丸ごと無くなって意味がなくなるだけだろうが!(怒)

国会議員同士の経緯はともかく、維新(東)は「政党」として活動する資格なし

柿沢さんのような歴史観を持った政治家がいる(政策観は違うけれども)中で大変残念ではありますが、あまりにも国民を愚弄した対応を代表選挙で行ってしまっている維新の党(東)は、やはり大阪維新と比べて魅力が無さすぎることは間違いありません。

法的にどちらが正しいのかは知りませんが、維新の党(東)の代表選挙は、有権者に対する姿勢としてあまりに惨すぎると思います。このような代表選挙を運営するなら税金泥棒・党費泥棒と言われても仕方がないでしょう。

このタイミングで国政政党に相応しい路線闘争・政策論争を行うだけの準備をしていれば評価は全く違ったものになったことは言うまでもありません。今回の代表選挙を見れば維新の党(東)は国政政党としてのアカウンタビリティーを全く果たしておらず、まさに解党が相応しいと確信しました。

渡瀬裕哉
早稲田大学公共政策研究所地域主権研究センター招聘研究員
東京茶会(Tokyo Tea Party)事務局長、一般社団法人Japan Conservative Union 理事
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