男性議員の育児休暇取得について --- 水野 友貴


▲男性議員の育児休暇は一般国民と同じく認められるのか?(アゴラ編集部)

昨日から報道されておりますが、自民党の宮崎謙介衆院議員(京都3区)が育児休暇の取得を検討していることについて考察してみたいと思います。

この観点につきましては、朝日新聞にも私の意見が掲載されたように、様々な考え方がありまして、来年も講演含め、様々な形でメディア発信をしていくことになります。

宮崎議員は今年2月、同僚である自民党の金子恵美衆院議員と結婚されまして、来年2月予定の第1子誕生以降、子育てに取り組むため1~2カ月程度休暇を取りたい考えとのこと。金子議員は約3か月を予定しています。

衆院事務局によると、育児のため男性議員が一定期間国会を欠席した例はないとのことです。

衆院規則では出産の際には期間を決めて本会議を欠席できることになっているのですが、育児休暇の規定はありません。つまり宮崎議員は本会議が開会される都度、欠席届を提出することになるわけですね。

この育児休暇に対し、賛否両論となっているわけです。

男女関係なく、男性も育児に携わる事の大切さ、女性の仕事のバックアップ等、男性の育児休暇に賛同し、積極的に推進している企業等も多々存在します。

一方で考えるべきは「政治家」ということです。

一般の企業のように朝から晩まで毎日議会に行くわけではありません。

例えば私たち地方議員は年に4回(議会毎によって異なる)招集されるが、1回の議会日程は約1か月。要は絶対的に拘束される期間は4か月。

但し、日々のヒアリングや勉強会、視察等、更には土日の行事やイベント、式典の出席、市民・県民からの相談、行政への働きかけ、後援会活動、議会報告などを含めると休みはほぼない状態。

この中で絶対的に外せないのが「採決」でしょう。

となると、実態を知っている政治家が出産をしない男性議員まで育児休暇を取る必要性があるのだろうか、という議論が巻き起こることは容易に想像できます。

私はたとえ40度の熱が出ていても、親族に不幸があってもこの採決だけは這ってでも行きます。
それは政治家になるときに覚悟をしています。

宮崎議員と金子議員は男性が育児に関わるモデルケースとして、そして政界でなかなか議論されてこなかったこの分野に一石を投じる意味からも今回はあえて申し出ているのだと思います。

私も、今後、誰かと結婚して出産し、そういった場面に遭遇することもあるかもしれません。

今回のことからまずは政治家の仕事や中身を知ってもらい、男性議員の育児休暇取得の是非のみならず、取得の在り方や手法についての議論を提起するきっかけになればと思います。

水野 友貴  千葉県議会議員(無所属、我孫子市選出)
http://mizunoyuuki.com/


編集部より:このブログは「水野ゆうきオフィシャルブログ」2015年12月23日の記事を転載させていただきました。転載を快諾いただいた水野氏に心より感謝いたします。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、水野氏のブログをご覧ください。