自動運転とAIで「ナイトライダー」が復活ブーム!?


▲リバイバル放映される「ナイトライダー」(NHKサイトより)

どうも新田です。あまり執筆時間がないので、ターボブースターばりに、サクッと短くぶっ飛ばします。昨日、フェイスブックで知人がシェアしていたことから偶然知ったばかりなのですが、本日夕方4時から懐かしき「ナイトライダー」のデジタルリマスター版が、NHKのBSプレミアムで始まるそうです。

一斉を風靡したとはいえ、なんでまた30年も前のドラマをやるのかと思いきや、本国アメリカでは、「ナイトライダー ヒーローズ」=動画参照=なる新作プロジェクト、しかもデビッド・ハッセルホフさんがマイケルが演じる話があるそうで、これまた驚きなんですが、具体像はまだ見えておりません。

とはいえ、ここに来て、唐突なリバイバルブームの兆しがうかがえるきっかけとしては、やはり「自動運転」の実証実験が各地で繰り広げられたこと、そして「AI(人工知能)」が人間からお仕事を奪う可能性の議論が日常的になってきたことがありましょう。「ナイトライダー」が企画された80年代当時は、ナイト2000が“ドリームカー”の触れ込みだったように、まさに夢物語の産物でした。

しかし、日本に至っては労働人口の約半数が人工知能等に代替されるとの予測なんかをまざまざと見せられると=図参照=、純粋な娯楽としてストーリーを堪能した私の子供時代とは打って変わり、未来予測シナリオの採点をしつつ、頭の片隅でシンギュラリティという言葉を重くかみしめながらの鑑賞になるかもしれません。


出典;野村総合研究所

ドラマでは、ナイト2000の頭脳である人工知能のキットが、主人公マイケルの相棒となり、犯罪捜査を技術的にサポートするのが見所でした。実際、アメリカの警察では、人工知能が過去の犯罪統計から、犯罪が起きそうな場所を選んでパトロール先を決めて、検挙率上昇に成果を出しているそうですから、キットがあれこれと計算して捜査シナリオの確率を導き出すようなシーンを見れば、部分的にはフィクションが現実になっちゃったのね、という隔世の感を覚えそうです。

マイケルとキットが丁々発止の掛け合いをするのもドラマの毎度の楽しみでしたが、そう遠くない将来、自動運転の覆面パトカーに逮捕要員の刑事さんが、AIに無駄口を叩かれながら張り込み中の時間を潰す時代がマジで来るんでしょうか。とりあえず、30代前半以下の世代の方は、リアルタイムでご覧になった経験がないはずなので、まずは純粋に楽しんでいただければと思います。あー、若い人に子供時代のドラマの魅力を語るなんて、40過ぎたなオレも。。。ではでは。

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新田 哲史
アゴラ編集長/ソーシャルアナリスト
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