台湾南部地震 --- 松田 公太


▲台南市のサイトも被害の大きさをレポート(アゴラ編集部)


昨日未明、台湾南部を震源とするマグニチュード6.4の地震が起きました。
お亡くなりになった方々に哀悼の意を表しますとともに、怪我や、避難をされている方々に心よりお見舞い申し上げます。

新年を祝うはずの旧正月の前夜の災害。台湾には個人的に友人や知人もおりますし、日本にとって掛け替えのない友好国であり、大変心配しています。

フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界の上にある台湾は、日本同様、地震が多い国。

1999年にはマグニチュード7.6の巨大地震(阪神淡路大震災はM7.3でした)が発生、死者約2400人、負傷者約1万1000人という甚大な被害をもたらしました。その際、日本は国際緊急援助隊として最初に台湾入りし、災害現場に急行しました。規模も最も多い145名。その活躍は、後に台湾政府発行の震災記念切手の図柄に描かれるほどでした。

逆に2011年の東日本大震災の時には、馬総統が緊急援助隊をすぐに準備してくれただけでなく、多くの物資と200億円もの義援金を頂きました。しかも、そのほとんどが台湾国民の募金によるもの。一人ひとりの心からのご支援に、日本は勇気をもらえたものです。

恩返しというものは、利他の精神で続ければ続けるほど絆が強く、太くなっていくものです。

今回も、物資や資金はもちろんのこと、技術や二次被害を防ぐべく防災面でも我々日本人にできることを、官民の力を合わせ実行していかなくてはなりません。



編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会代表)のオフィシャルブログ 2016年2月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。

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松田 公太
講談社
2016-01-15