なぜ子供はプロ野球選手に憧れるのか?教育の可能性と責任 --- 井上 貴至

「好きな仕事をしなさい。」

よく聞く言葉だが、その人にとって「何が好きな仕事か」、「どういう才能があるか」は、実は、親も先生もそして本人も、よく分かっていない。

教育とは、その可能性を追求することではないだろうか。

なぜ子供はプロ野球選手に憧れるのか?
それは、テレビなどで身近に接することができるから。

もし、テレビなどでプロ野球選手を見たことがなければ、プロ野球選手に憧れることなどとうていできないだろう。その結果、すごく野球の才能がある子供たちが、その可能性を追求できないことは、とてももったいないことだ。

教育とは、その選択肢を示すことだと思う。

かつて、子供たちに伝統芸能を見せても喜ばない。テーマパークに行った方がよほどいいと公言していた人もいた。しかし、100人に1人でも、本物の伝統芸能に触れて、感化されて、隠れた才能が発揮される機会になったら素晴らしいことではないだろうか。

長島大陸で定期的に開催している「獅子島の子落とし塾」の狙いも、まさにそこだ。高校や大学がない長島大陸においては、将来のイメージを膨らませることが難しい。


多様な大学生と接することで、中学生たちの隠れた才能を発掘していきたい。
次回は2月20日・21日開催。
申し込みは役場教育総務課まで。

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<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
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編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2016年2月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。