CiPビジョン、その10 --- 中村 伊知哉


10.海と空の窓口 

東京湾・島しょと羽田空港、その立地を活かします。
目の前は東京湾が広がります。伊豆諸島や小笠原諸島と行き来するふ頭、そのデッキからはレインボーブリッジの夜景を臨みます。

東京は、海を持つ首都。アメリカも、イギリスも、フランスも、ドイツも、イタリアも、インドも、ロシアも、中国も、韓国も、首都に海はありません。東京は、港と、水辺と、海面とを活かしましょう。

そして空。ますます機能を増強する羽田空港から、海外のお客さまが浜松町駅に降り立ちます。おもてなしします。

東京タワーから反対側、海の方向に伸びる歩行者デッキは、いつも屋台で賑わっていたい。そこにCiPの再開発ビルが建ちます。

1.5haの都有地に39階の業務棟を建設し、ラボや教室、ホール、スタジオといった8,000㎡の共同施設を設けます。イベントスペース「産業貿易センター」も存続します。オフィスはその上に置かれます。

街区の完成は2019年度。東京オリンピック・パラリンピック開幕の頃には、内外のプレイヤーを集結し、国際的な拠点として注目を集める場としたいと思います。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2016年3月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。