アゴラ運営のインターネット放送「言論アリーナ」。
九州電力川内原発
4月29日(金曜日)は午後8時から1時間にわたって、「原発をめぐる判断の混乱−政治も司法も合理的なリスク評価を」を放送します。
番組はニコニコ生放送で公開し、Youtube でも紹介します。
出演は原子力工学者の奈良林直さん(北海道大学大学院教授・日本保全学会会長
)、経済学者の池田信夫さん(アゴラ研究所所長)です。司会はジャーナリストの石井孝明さんです。
福島原発事故の後で、原子力の混乱が続いています。4月の熊本地震では、事故の可能性はほぼありえないのに原発の停止を政治家などが求めました。また3月には大津地裁で、せっかく稼動した高浜原発の差し止めが認められました。裁判所の判断も、一定ではありません。そして社会の原子力をめぐるリスク認識がどうもゆがんでいるように思えます。
原子力についてさまざまな意見があります。しかし、どのような立場にあっても、未来を考えるために、専門家による正確な分析が必要でしょう。地震対策、原子炉の規制政策の現状どのようになっているのか。また原発がなかなか稼動しないのはなぜか。規制政策の問題典は何か。番組を通じて考えたいと思います。特に、地震と原発、裁判所の判断、原子力規制の問題点という3つの論点を深掘りします。
奈良林さんは、日本の原子力設計の第一人者で、学会から原子力の規制、運用について適切な提言を重ねてきました。また池田さんも、原子力・エネルギー政策の問題点をこれまで指摘してきました。2人の意見はどの立場の方も、参考になるでしょう。
番組を通じて、共に原子力の未来を考えましょう。
写真は奈良林さん、池田さん。