皆さんはパーソナル・モビリティという言葉をご存知でしょうか。
人が移動するにあたって、そのエネルギー消費量を最小限に抑えたり、歩行が少し困難な方の補助をしたりする目的で提案された乗り物です。機種によっては「シニアカー」に分類され、一般的な車いすと同じく、外出先では「歩行者」として扱われます(ハンドル形電動車いす、身体障害者用の車いす等と呼ばれています)。
先日、それらのうち、UNI-CUB (HONDA)とLUGGIE (FREE RIDER) を体験することができました。
「UNI-CUB」
「LUGGIE」
体重移動するだけで人の歩行と同じように前後左右斜めへの動きが可能なUNI-CUBは、コツさえつかめば簡単に操作ができます。なんと言っても、両手が自由なので、荷物を運んだり、買い物をするのに楽です。
LUGGIEは、従来型のシニアカーをより軽く、より使いやすくしたようなイメージです(コンパクトにたたむこともできます)。既に日本でも販売されており、公道上での利用も可能です(歩行者としての交通ルールが適用されます)。また、消費税法において非課税となっている「福祉用具」の認定を受けていますので、その分の負担が軽減されており、購入を検討する際に増税の影響を気にする必要もありません。
このような移動支援機器がコストダウンと共に増えてくると、シニアや怪我人・障害者がより気楽に外出することが可能になります。それと共に街や国全体のユニバーサルデザイン化が促され、バリアフリーが広がっていくはずです。
子どものころはガンダムのような「モビル○○」に夢を見たものですが、その可能性が徐々に近づいてきているのを感じます。
「パーソナル・モビル」の今後の動向に注目していきたいと思います。
編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会代表)のオフィシャルブログ 2016年5月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。
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松田 公太
講談社
2016-01-15