必ずイケてる人に会える「わらしべ長者ランチの法則」

秋元 祥治

僕は、学生の頃も今もイケてる人や、尊敬できるなと思えるような人に会いたいと思ってきました。岐阜から上京したての僕は、東京にやってきても特別知り合いがいるわけでもありません。これといったコネがあるわけでもありませんでした。
そんな中でも、日々の出会いの中で大きなことに気が付きました。

ヤンキーの友達はヤンキーが多いし、
地味キャラの友達は、地味キャラが多い。
イケてる人の友人は、イケてる人が多い。

つまり類友、ということですw類は友を呼ぶって、話。
だったら、芋づる式に順番につながって行けるのでは?と気がついたのが十九歳のこと。僕の場合、まずはイケてるな、と思う人に出会ったら、まず名刺を頂き、その日のうちに出会って感じたことや、お礼をメールにして送るようにしました。今だったらSNSでメッセージでもよいかもしれません。

社会人であれば職場の先輩や上司、もちろんお仕事で出会った方でも良いでしょう。学生であれば教授や授業のゲスト、サークルのOBOGなどまず一人「すごいな」と感じる人を決めてスタートしたらよいでしょう。

けれどもセミナーの講師だったら、終わった直後に名刺交換の行列出来たりしますよね。だから名刺交換の時の自己紹介も、その日のうちに送るお礼メールも少しでも覚えてもらえるように、って意識しました。「岐阜出身で、岐阜を盛り上げたいと思っています。岐阜の秋元です!」という具合に。東京で「岐阜」「岐阜」って連呼している人って珍しいから、きっと印象に残るだろうと思ったのです。

そしてそのメールの最後には、理由とともに、もう一度お会いしてお話をしたい、と書きました。ただ、往々にしてイケてる人はお忙しいから、例えばランチをご一緒させていただけませんか?と書いたのです。だって、どんなに忙しい人でもランチは食べるだろうし、会議室などでの時間よりもよりカジュアルにいろいろとお話がしやすいだろうとも考えました。夕食では時間的にも、費用的にも重いでしょうが、昼食であれば比較的気軽でもありますしね。

お会いして考えたことや、もう一度ランチしたい動機などをちゃんとお書きさえし伝われば、大半の方はお会いできるのではないでしょうか。「そんなの図々しくない?」と聞く友人もいましたが、情熱をもって話を聞きたいと頼られて嫌な気がする人がいるでしょうか。

そして、お返事がいただけなくてもそれはそれだけのこと。若いのだもの、そんなものわかりの良いことを言ったって仕方がありませんしね。

ランチできることになれば、事前にネット検索をして更にお話したいことや伺いたいことを準備しました。ブログやSNSなどで発信していることを調べてみても良いし、著作があれば事前に一読しておきたいところです。
その上で、ランチの時間を有意義に過ごすのです。きっとそれは、お時間をとっていただいた方にとっても、意欲ある若者と充実した時間と感じていただけるに違いありません。

その上で、更にランチの終わりにご相談してはいかがでしょうか。「今日はとても楽しく意義深いお時間、ありがとうございました。より多くの魅力的な方々にお会いしたいので、○○さんからイケてる、と感じるからをご紹介いただけませんか?と」

もちろん、人を紹介するということは決して気軽なことではありません。けれど、有意義なランチを過ごすことができたならきっと、ご紹介いただけるはず。

こうして僕は二十歳のころ、週に3・4度はわらしべランチをしてきたことが、今の多くのつながりになっています。

わらしべランチ、騙されたと思ってやってみたらいい。

秋元祥治
NPO法人G-net代表理事・滋賀大学客員准教授・OKa-Bizセンター長

ではでは。

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※本ブログの内容は私個人の見解であり、所属団体を代表するものではありません。


編集部より:この記事は、秋元祥治氏のブログ 2016年5月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「秋元祥治(岐阜・G-net・OKa-Biz)の活動日記」をご覧ください。