最後の決算委員会(その①)

昨日、決算委員会「締めくくり総括」の質疑に立ちました。

今国会の会期末は6月1日の予定ですので、これが最後のTV入り(NHK生中継)の委員会になると思います。今年の7月で一期目の任期満了となる私にとっても、「中締めの決算」という気概を持って質問に臨みました。

よって、細かい話はせず、総括的な議論を展開。

一つ目は「決算の重要性」。

平成28年度の予算は半年前には閣議決定され、既に施行もされていますが、昨日の決算審議は26年度のものでした。民間の感覚では余りにも遅すぎる「締め」です。

それでは決算の内容を予算に反映させることはできません。ITを駆使して日次決算も可能になっている中、あまりにも怠慢です。

そこで、
・四半期決算を公表する仕組みを導入する。
・四半期決算ごとに、決算委員会を開催して承認を得る(財務大臣出席のもと)。
・新年度の予算はそこまで出ている第三四半期の数字と、それを基に予測される年度決算の数字を公表し、それをリンクさせて予算編成を行う。
ということを提案させて頂きました。

因みにアメリカでは90年ごろから開発がすすめられた「業績予算システム」が2005年から導入されています。そしてフランスでは2001年につくられた「予算組織法」により、前年度の決算の議決を行うまでは次年度予算案の審議を行う事ができなくなっています。

1年や2年で実現できるものではありませんが、このようなことを、例えば5年後の目標として立ててやらないと、財政に対する意識はいつまでも変わりません。

決算を締めて収入は幾らで、支出は幾ら。ゲインがあったのか、ロスが発生したのか。幾ら金があって、幾ら必要になるのか。単年度主義で、余剰資金は来年に回すようなことも考えず、使い切る。足りなければ「国債を発行すればいい」「国民の税金を使えばいい」。

間違いなくこのままではゆでガエルとなって国は死んでしまうでしょう。
…後半は明日アップさせて頂きます。


編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会代表)のオフィシャルブログ 2016年5月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。

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松田 公太
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2016-01-15