どうも新田です。その昔、たしかスーパーのサミットが便乗セールを始めた話をワイドショーで知って子供心にほっこりいたしましたが、今回は特にそういうのは、やってないようです。英語も話せず、6年間渡航もしてないドメドメな私は来たる夏の選挙の視点からしかサミットを考えられないわけですが、俗に政治記事とかで「サミットは有権者へのアピールになる」という話を聞く一方で、「外交は選挙の得点にならない」とも言われますので、実際、それらの定説を数値的に裏付けられるのか、過去のNHK世論調査との相関関係を改めて確認してみましたよ。せーの、どん。
NHKのサイトに載っている1998年以降の内閣支持率の数字を並べてみたところ、意外や意外、サミットを挟んで支持率が上がったケースは過去20度のうち5回に留まりました(2006年の小泉さんはイーブン)。それどころか、歴史を紐解いてみると、1998年の橋本政権は直後の参院選で惨敗しているし、2010年の菅政権に至ってはサミットから帰って来たら、22%もポイントダウン(下落率で歴代最大)。安倍さんも2007年に初めてサミットに出た後は、13%下落しており、その後の参院選敗北を経て健康問題を理由に辞任しちゃってます。
2007年の安倍さんもサミット前後、当時の農水相が事務所費疑惑で自殺したり、その後任がばんそうこう問題で変な注目を集めたり、政権がダッチロール状態だった頃です。
そうした過去と比較すると、現在の安倍政権の安定ぶりに隔世の感を覚えつつ、結局、サミットがあるから政権浮揚に相関性があるとは必ずしも言えず、国内的な政局を始めとする個別の要因を一つ一つ丁寧にみていくしかないのかな、と思います。まあ、今回はオバマ大統領の歴史的な広島訪問がありますので、熊本地震後に浮揚した内閣支持率に追い風になるような気もしますが、選挙前の数字がどう出てくるのか興味深いところです。
あー、NHKのサイトとエクセル入力の往復作業、疲れました(汗)ではでは。
(写真は首相官邸サイトより)
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新田 哲史
アゴラ編集長/ソーシャルアナリスト
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