家入さんが新たな投資先!ドローン人材ビジネス

新田 哲史

どうも新田です。きのうの“舛添第三者”弁護士の記事が転載先のヤフー雑誌で総合1位という恐ろしい反響になりまして、飛ぶドローンを落とす勢いなこの頃です。ところで家入さんがきのうFacebookでお知らせして知ったんですが、その名もズバリのドローン操縦士と依頼人のマッチングサービス、「ドローンエージェント」の運営会社を投資先にしたのだそうで、「あ〜、なるほどね」と感心した次第です。海外の先行事例とか、あったのかな。しかもシェアリングエコノミー的なテイストもあります。

ドローンパイロットの空撮マーケットプレース『DroneAgent(ドローンエージェント)』がEastVentures等からの資金調達、さらに株式会社CLUEとの業務提携を実施!

このリリースでも言及されていますが、ドローン市場の今後については、インプレスが数字を出しており、むこう5年間でここまで伸びる見通し。「空の産業革命」とか煽り気味な業界ではあるものの、まあ、それなりに成長していくのは間違いありません。

私のようにコテコテの文系人材が、この業界で起業するとなると、「関連サービス」。元手を少なく、口八丁手八丁、まさに人材斡旋サービスの営業するか、ドローンエージェントのようにウェブサービスを企画するとかが現実的な参入形態でしょうかね。インプレスの報告書では、保険、メンテナンス、人材育成などが例示されてますが、このあたりは既存の他業界でも存在するサービスでありますので、私のようにイノベーティブセンスが欠片もない、天才のやることをひたすらフォローする“あほロワー”戦略で生きている人は、既存業界をよく分析して、応用できるものが何か編み出すのがいいでしょう。ネタはドローンという新しい素材でも江戸期から存在する“口入れ屋”稼業の本質は古今東西変わりませぬので。

もちろん、“あほロアー”的な関連サービスは、参入が容易なので、先行者利益をいかに早く取るかが勝負です。

ドローンエージェントについても、リクルートあたりの大手企業が、スタートアップを先に走らせておいて、金鉱脈があるとみるや、社内ベンチャーや新規事業プロジェクトを立ち上げて追撃、先行者を撃沈させる「黒船戦略」を取ってくるでしょうから、そこまでに腕の良いパイロット人材が少ないうちに確保し、サービスの質の維持と向上、そしてマーケットシェアの多数派を占領できるかどうか。そのあたり、家入さんも、共同出資者の松山大河さんも抜かりなく今回出資先のflightsさんのケツを叩いていくんでしょうけど、まあ、でも面白くて今のところはステキそうに見えます。

地方創生界隈では、ドローンを使って限界集落的な山深い地域の活性化が最近取りざたされておりますよね。都市部が航空法の縛りが厳格化されたことがむしろ勝機。ドローンサーキットからパイロットの教習所などなど、観光と実益を兼ねた取り組みも増えてきそうです。実は、2か月前、業態転換を検討している北海道の土建屋さんと話す機会があり、そのオジさんにドローンビジネスへの参入と教習所の構築を提案したところ、随分と面白がられました。素人なりの想像ですが、橋梁やダム等の撮影を想定した訓練のために模擬の建物作って、ノウハウを溜め込むと、差別化にもなるんじゃないか、と。

まあ、そんな感じで既存の経営資源、社会的リソースを使う形で、いかにドローン市場に参入するか、隙間ビジネスの妙味もこれから色々味わえる時代になりそうです。

なお、私、アゴラの編集長をやる前は、朝日新聞のドローンイベントのオフィシャルライターもやったことがあり、何度か過去にも書いてますのでご興味ある方は覗いてみてください。

今度家入さんにドローンビジネスの案件相談に行ってみようかな。ではでは。

新田 哲史
アゴラ編集長/ソーシャルアナリスト/ICPF理事
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