太陽光発電投資はワンルームマンションと比較するとわかりやすい

先月から検討していた太陽光発電投資事業ですが、今週ついに購入申し込みを行いました。「人体実験」の開始です。

金融資産はともかく、不動産や太陽光発電投資といった実物資産は、自分のお金でやってみないとわからないことがたくさんあります。今回もまだ調べなければならないことがいくつかありますが、時間的な制約もあり、信頼できる会社の方からのご紹介で、まずは始めてみることにしました。

太陽光発電投資は、インカムゲインを狙う投資という点で、似たような価格帯の都心の中古ワンルームマンション投資と比較すると理解しやすいと思います。

ワンルームマンションのインカムは家賃です。テナントが入って、家賃が下がらない(むしろ上がっていく)ことが理想です。一方の太陽光発電投資は、電力の買い取りを20年間国が保証しています。国が入居者のようなものですから空室リスクや家賃下落リスクに相当するものはありません。ただし、売電収入は発電量で決まりますから、天候や発電効率によってブレがあります。残価を考慮しない単純な利回り(直利)を計算すると、太陽光発電投資の方が高くなります。ただし20年後の残価の算出は極めて困難です。

またどちらも、借入を使ってレバレッジをかけることができます。ワンルームマンションの場合は販売会社の提携ローンで35年変動金利の金利1.8%程度と、条件がほぼ決まっているのに対し、太陽光発電投資は金融機関によって条件はバラバラです。ノンバンクや地銀が融資に積極的で、15年の固定金利が一般的になっています。フルローンで融資をする金融機関もあり、貸し出し競争は激化しています。

太陽光発電投資は、まだ黎明期で中古の売買市場は整備されていません。現時点での流動性はほとんどないと言って良いでしょう。都心の中古ワンルームマンションなら、最短で1週間あれば現金化できます。流動性では太陽光発電投資は劣っています。

2つの投資対象の最大の違いは、太陽光発電投資には生産性向上設備投資促進税制による、減価償却が可能になるメリットがあることです。2400万円程度の投資案件であれば、1100万円程度の償却(設備の50%)が初年度に取れる場合もあります。ただし、青色申告していることが条件です。

太陽光発電投資は、市場参加者が少なく、パネルやパワコンといった技術的な知識が必要なため、「歪み」の大きな市場だと言えます。既に、10件以上のお問い合わせがあり、何名かの方も「同じ船」に乗ることになりました。

ご興味ある方には、信頼できる会社をご紹介いたしますので資産デザイン研究所までお問い合わせください。ただし、投資の最終判断はご自身でという「常識」が通用する方限定です。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年6月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。