自民若手都議が考える都知事選 --- 川松 真一朗

東京都知事選挙が始まって、色々なご意見はありますが、都知事選挙についての雑感を、選挙戦前半が終わろうとしている段階で述べておきます。

まず、はじめに、「東京都政は誰のものか?」という論点です。
知事の選考過程あたりから、私などは街場で人々から「一体、君たちは都議会で何をしているんだ?」と質問される事もあるわけです。だからこそ言いたいんです。「都政はみんなのものだ!」。

私や、例えば都議会自民党1期生の仲間達は胸を張って、政策研究をし政策提言し、日々を送っている事を強く言いたい。1期生だけでの勉強会も開いていますし視察にも行ったりしています。あるいは、都議会自民党の中には政策推進総本部あり、それぞれ専門領域の異なる分科会があります。私は都市政策推進本部の幹事を務めていたりします。

東京の町づくりには様々な仕掛けがあるのをご存知でしょうか。ただ単に超高層ビルが並んでいるわけではありません。その区画内には熱供給システムがあったり、災害時の避難施設があったり、文字通り奥の深いものになっているんです。

では、私達のモチベーションは何なのか?

それは、2013年6月の都議選で公約として掲げた「世界で一番の東京」を一日も早く実現させる為にやれることは何でもやろうという思いが涌き上がってくるというから仕方がないんです。ロンドン、ニューヨーク、パリに負けない町の魅力をどう作りどう発信していくのかを考え始めると、いくら時間があっても足りません。

私自身、オリパラ政策、ラグビーW杯に関しての政策提言をしてきた事はメディアも取り上げて頂き多くの方に認識されていますが、文教政策あるいは上下水道、交通政策などでも様々な提言を議会で行い採用されてきました。

例えば、歩行者専用区間。欧州の町づくり研究を基に都議会本会議でも政策要望をし、実際に室町には歩行者専用区間も出てきました。また、都庁総合ホームページが見えづらいというご指摘もあり、様々な理屈づけをして本会議質問をし舛添知事から(予想外の)更新発言を引き出した事もありました。これには、都議会のブロガー議員からもお褒めの言葉を頂いたものです。

このように考えてみますと自由闊達な議論が行われていないかのように世間にイメージを持たれてしまっている事は大変残念であります。私達は政策集団であるという自負があります。その私達が、何か見えない力に導かれ「ブラックボックス」などと呼ばれる箱の中でもがいているかのように見られている事は真面目にやっている議員としては大変嘆かわしいものであります。

さて、これからも知事選の最中に出来るだけ多く発信をしていくつもりですが、誰が東京の未来に責任を持つのか?2019、2020年は?更には2040年に向けて、私達は都民の皆様に胸を張って、今出来る政策対話に全力投球をしていきます。

川松 真一朗
東京都議会議員(自民党、墨田区選出)

1980年生まれ。墨田区立両国小中、都立両国高、日本大学を経てテレビ朝日にアナウンサーとして入社。スポーツ番組等を担当。2011年、テレビ朝日を退社し、2013年都議選で初当選。