楽しい仕事を出来る限り優先的にやるようにしています。では、なぜその仕事が楽しいと思えるかと言えば、単に好きだからという理由以外に、「3者のメリット」という、もう1つの要因があるからです。
私は仕事は、お客様、社会、そして自分とその周りにいる関係者という、3者のメリットが同時に実現されるものでなければ、存在する意味が無いし、自分がやっていてもやりがいを感じて楽しいとは思えないと考えています。
企業とは誰かが必要としている商品やサービスを提供するための仕組みです。必要とされていないものを作っても、誰も買ってくれませんし、せっかく良いものであっても、価格が高すぎては買いたくても買うことができません。ニーズのある適切な価格で、必要なものをお客様に提供する。お客様がメリットを感じない商品・サービスしか生み出せない会社だったら、評価されず、やっていてもつまらないし、そもそも存在価値が無いと言えるのです。
そして、お客様に価値提供するだけではなく、それが社会全体にとってもプラスになるものでなければ意味がありません。また、社会にマイナスのビジネスはいずれ成り立たなくなる可能性が出てきます。例えば、良い商品だけど、自然環境にマイナスの影響がある、良いサービスだけど、犯罪の温床になる可能性がある。そのような社会全体に価値を提供できないビジネスは、他人の犠牲の上に成り立っているとも考えることができ、サステイナブル(持続可能)ではなくなってしまうのです。
そして3つ目に重要なのが、ビジネスをやっている自分や一緒に取り組んでいるパートナーや取引先にとって、しっかりと利益があがって、ビジネスとして成り立つことです。
ビジネスの収益とは、お客様や社会からの感謝の印と考えることができます。利益が出ないビジネスとは、別の見方をすれば、お客様や社会から感謝されていない独りよがりな商品やサービスの提供だということです。自分が欲しくないものにお客様はお金を払いません。気持ち良くお金を払ってもらえるビジネスを提供することが、利益を生み、利益があるからボランティアではなく、ビジネスとして仕事を成り立たせるのです。
自分の仕事が何となくつまらないと思ったり、やっていることに自信が無くなったりするのは、この「3者のメリット」に疑念が生じた時です。
「自分のやっていることにお客様は満足しているのか」
「自分のやっていることは社会に貢献しているのか」
そして
「自分のやっていることから感謝という収益を頂くことはできるのか」
これから1か月は、第4回を迎えた世界の資産運用フェアの仕事に時間を割いていくことになります(写真は前回の模様)。このプロジェクトでも、毎回考えているのは「3者のメリット」です。来場される投資家の皆さま、出展する企業に価値を提供し、それに対する主催者としての対価を頂く。また、投資の機会を提供することによって、世の中の資金の流れを効率化し、社会に対してもメリットを提供できる事業として、全力で取り組んでいきます。
投資家の皆さまのお申込みをお待ちしています。
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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年7月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。