昨日はSHINOBY`S BAR 銀座で銀座夜大学「カレーの虎」を開催しました。客員教授の井上岳久さんの熱弁を聴いていて、この人は本当にカレーのことを心から愛しているのだと感じました。
予定を大幅にオーバーする1時間のプレゼンテーションは圧巻でした。カレーの分類から、健康とカレー、そして今のトレンドや、自らがまとめたカレー店のランキングまで。話し出すとよどみなく、ここでしか聞けない情報が次々に飛び出してきます。
井上さんはカレー総合研究所の代表として、カレーを切り口にビジネスを展開しているのですが、その成功の要因は井上さんが持っているカレーに対する パッション(情熱)にあります。好きだから、極めたいと思う。それが、他の人には到達できないレベルにまで知識や経験を高め、結果としてオンリーワンの存 在になる。だから、カレー業界のみならず、マーケティングの専門家として地方自治体や商業施設から引っ張りだこの活躍になっているのです。
同じことを、週末に若手営業マン3人と一緒に食事をした時にも感じました。
不動産販売や保険のセールスでトップクラスの成績を上げているメンバーと会ったのですが、そこで感じたのは、トップセールスの人たちは自分が販売している商品に心から自信を持って、愛情を注いでいることです。
自分が気に入っている商品だから、自分も自社商品を積極的に購入している。そして、自分で買ってみて感じた魅力を自分の言葉でお客様に伝える。セールストークではなく、お客様の目線に自分も立てるからこそ、話に説得力があり、結果につながっているのです。
井上さんも若手営業マンも、目先の営業の数字よりもこだわっているのは、自分の仕事を通じて周りの人に喜びを提供するという社会的意義です。自分の 仕事が、取引先やお客様を変えることで役に立っているという誇りを持っています。ビジネスとして儲かることも大切ですが、その先にあるものを見て仕事をし ているから、長期間に渡って持続可能な仕事になっているのです。
やはり「好きでやっている人」には敵わない。極めている人たちから話を聞かせてもらい、自分がこれからやるべきことを再確認することができました。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年8月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。