2016年から、山の日が追加されました。休日が増えて喜んでいる方、休日出勤で大変な方もいらっしゃると思います。
しかし、ここで休日が多ければ多いほど良いと考えている方には残念なお知らせです。2017年は休日が4日も減ってしまうのです。
どういうことか? 結論から言えば、土曜日に祝日が吸収されてしまうのです。以下、一覧を見てみましょう。
・2月11日(土・祝):建国記念の日
・4月29日(土・祝):昭和の日
・9月23日(土・祝):秋分の日
・12月23日(土・祝):天皇誕生日
いかがでしょうか。休みが大好きな人からすれば上記の(土・祝)なんて目も当てられないのではないでしょうか。
ちなみに、これを受けて2月、4月、12月が祝日の無い月になってしまいます。土曜日に吸収されるだけなので祝日が無いというのは語弊がありますが、もともと土曜日が休日の人にとって見れば、休日が減ってしまうと考えるのが自然でしょう。
5月のゴールデンウィークが5連休なのが唯一の救いと言ったところでしょうか。
日本人が働き過ぎであることや育児休暇、有給休暇を全然取得しない国民であることが指摘されて久しい昨今なわけですが、4日も休日が無くなってしまうのは流石に議論のあるところだと思います。
これを機に、日本の休日制度について、少し考えてみてはいかがでしょうか? ということで、言い出しっぺが何も言わないわけにもいかないので、ここで少し提案してみたいと思います(むしろ、こっちの話題の方を書きたくて投稿しました)。日本の休日制度に対する提言です。
1.土曜日に休日が重なった場合の振替休日の検討
2.休日分散化の検討
3.振替「平」日の検討
4.週休三日制の検討
1.の「土曜日に休日が重なった場合の振替休日」は今回の話題そのものですね。土曜日に休日が重なった場合は月曜日に振替休日を設定してほしいものですが、これは産業界の反対が多そうです。現状、休日を一つ作るだけでも相当揉めたみたいですからね。しかし、2017年に休日が4日も減ってしまうのですから、これについて世論が反発・・・なんてことにはならないですかね。
2.の「休日分散化」は議論されて久しいですね。これにはたくさんのデメリットが存在するので実現は難しそうです。地域を跨る電車やバスの平日・休日ダイヤをどうするのか? と言った問題や、銀行の振込手続きなどの営業日処理が混乱する、などが指摘されています(尚、筆者は一時期銀行の勘定系システムを作開発するITベンダーに勤めていましたが、確かに開発は難しそうであると思っています。しかし、全く実現は不可能ではないとも言っておきます)。荒唐無稽な案にも見えるのですが、もう一度立ち止まって検討する価値もないとは言えません。
3.の「振替『平』日」ですが、これは中国で行われています。三連休を無理やり四連休にするために、直近の土曜日を平日にして、それを四連休目に充当するのです。
4.の「週休三日制」は野心的過ぎるでしょうか。個人的には、日本人にこれ以上「働くな」と言っても無理があると思っています。であるならば、無理やり週休三日制にして休ませてしまおうという乱暴な考えですが、いかがでしょうか。
以上4点、提案させていただきました。日本人は働き過ぎです。これは常々指摘されていることなので今更議論の余地はないでしょう。2017年に休日が4日無くなるという残酷な事実が、日本の休日制度の議論のきっかけになればと思っています。
個人的には、振替平日はアリなんじゃないかなと思っています。時限立法で、とりあえずお試しでやってみて、評判が良かったら導入してみれば良いんじゃないかと考えています。週休三日制は野心的に過ぎるかもしれませんが、日本人が強制的に休むようになって、時間が増えれば余暇による観光・レジャーなどの産業が発展しますし、人が休む分、新たに雇用も生まれるのではないか・・・とも考えていますが、いかがでしょうか。この投書が議論のきっかけになればいいと思っています。
鳴海 真
フリーランスライター